「今さら聞けない」こっそり知りたいワインの基礎
人生を変えるワイン学 第4回
◆覚えておくと便利なワイン用語
ワイン好きな方と話をしていると、何を言っているのだろう?と思うことはありませんか。
ワインの世界では、ワイン用語というものが存在しています。
そこで、最低限覚えておくと便利なワイン用語をまとめてみました。
エチケット
ワインボトルに貼られているラベルのこと。ワインの情報がたくさん載っているラベルはいわばワインの身分証明書のようなもの。
ヴィンテージ
ワインが造られるブドウの収穫年。
ブドウ品種
ブドウの種類。代表的な品種をあげると、黒ブドウでは「カベルネ・ソーヴィニヨン」「メルロー」「ピノ・ノワール」 白ブドウでは「シャルドネ」「ソーヴィニヨン・ブラン」「リースリング」などがあります。
テロワール
ブドウの栽培において、ブドウが育つための環境である降水量、温度、土壌、水はけ、標高などの自然環境のそれぞれの特徴のこと。ワインのもととなるブドウの育ち方や味わいの違いにはこのテロワールが重要になるのです。
ワイナリー
ワイン醸造所のこと。
カーヴ
ワインを寝かせておくための倉庫。温度と湿度を一定に保ち、ワインを最良の状態で保存するためのもの。
醸造
発酵によってお酒などを造ること。
おり(澱)
色素やタンニンに一部が結合した沈殿物。ワインを発酵、醸造するときにでき、瓶熟成によってできるものもあります。よくボトルの底にたまっていますが害は全くありません。
シャンパーニュ製法(瓶内二次発酵)
スパークリングワインの製法で、ワインを樽やタンクで発酵させたあと、2回目の発酵を瓶の中で行うこと。発酵後も熟成、澱引きが必要で、最も手間とコストがかかりますので、最高級のスパークリングワインの製法に用いられます。
タンニン
ブドウの果皮や種子に含まれる成分。ワインの渋みとなるもの。
デキャンタ
ワインの澱を取り除くために差し替える容器のこと。
デキャンタージュ
デキャンタや他の容器にワインを移すこと。澱を取り除くことの他に空気に触れさせて香りと味わいを引き立てる効果もあります。
パニエ
ワインバスケットのこと。澱のあるワインを開けるときに、寝かせたまま抜栓して注ぐことができます。
ブショネ
コルクのダメージにより傷んだワインのこと。
ボウル
ワイングラスの丸い本体。
ステム
ワイングラスの脚。
アペリティフ
食前酒。
テイスティング
ワインの3要素「外観」「香り」「味わい」を試すこと。
マリアージュ
ワインと料理の相性。
会食でのワインマナーについて、メニューリストからワインを選ぶポイント、ボトルの持ち方、ワインの注ぎ方、ワインをグラスに注ぎ足すタイミングなどは、第3回と同じですので「ソムリエがいないお店で問われるワイン術」を参考にしてください。
いかがでしたでしょうか。
今回頭に入れていただきたいのは、以下の3つです。
①ワインの美味しいお店の見分け方は、ワイングラスの種類・ワインメニュー・グラスワインの種類をチェック
②シャンパンとは、スパークリングワインの中のカテゴリーのひとつ。シャンパンかどうかは、必ずエチケット確認
③醸造法が白ワイン、ロゼワイン、赤ワインの違いを決める
ちょっとだけでも、ワインを知っておくことで会話の幅が広がります。ワインは世界中で造られているので、ビジネスの場でも大きく活用できると思います。
次回をお楽しみに!
*この連載は隔週水曜日更新予定です。