「備蓄米が放出されても価格は上がる可能性」お米マイスターが指摘。令和の米騒動を“ご飯の冷凍貯金”で乗り切れ
価格はどうなっていくのか?備蓄米や古米とどう向き合うべきか?
■常温NG!購入後はまず冷蔵庫へ
ここからは、古米や備蓄米であっても美味しく食べるポイントを聞いてみる。備蓄米については、倉庫では15℃以下・湿度60%前後の環境で保存されており、鮮度が極端に落ちているものではないのだとか。とはいえ、購入後の保管には気を配りたい。
「お米は生鮮食品と同じように精米直後から味落ちは始まり、2週間たつと確実に味落ちが始まってしまいます。だから冷蔵保存をしてください。袋に入れっぱなしで常温保存はもってのほかです」と西島さん。
手軽にできるのは、「ジップロック」を使った冷蔵庫の野菜室での保存だ。西島さん自身も実践している。
「1~2合ずつ小分けにして空気を抜き小さくして、野菜室に敷きつめています。お米が保冷剤の役目も果たすので、冷蔵庫の省エネにもなります。こうすると常温保存の場合の4倍の長さ、約1か月半は美味しく食べられますよ」

西島さんは、お米の保存方法について長年研究してきた。
「以前は5kgの米袋をそのまま冷蔵庫へ入れる方法も推奨されていました。しかし、これは冷蔵庫を傷めるうえ、使い勝手も悪いです。計量時に冷蔵庫を開けっ放しにすることで電気代のムダになります。また、ペットボトルや牛乳パックを使う方法も試しましたが、出し入れの不便さや容器の匂いが移る問題がありました」
そこで行き着いたのがジップロック方式だという。
「2年ほど使い続けています。100円ショップの製品より、ブランド品の方が丈夫で空気をしっかり抜けるのでいいですね」