SEVENTEENにコロナ禍で出会って。「私、こんなに優しくされていいんだっけ?」ファンの心を掴んだ一節 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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SEVENTEENにコロナ禍で出会って。「私、こんなに優しくされていいんだっけ?」ファンの心を掴んだ一節

# SEVENTEENとCARATの17の物語《ホシ》

▲SEVENTEENのホシ

世界的人気のK-POP男性グループ「SEVENTEEN」。「CARAT」と呼ばれるファンへのインタビューを通して、その魅力に迫る『アイドルと一緒に生きている SEVENTEENとCARATの17の物語』(ベストセラーズ)が5月1日に発売。

同書より、「ホシ」というメンバーのファン、Bさんへのインタビューの一部を先行公開。コロナ禍で新社会人となった頃、出会ったSEVENTEEN。その時Bさんの心に響いた楽曲とは。


 きっかけは中学の時からの親友です。彼女も全然、男性アイドルとか韓国アイドルを好きになる感じじゃなかったんですけど、ある時急に韓国アイドルがツイッターに流れてくるようになって(笑)。韓国アイドルってお化粧ちゃんとするじゃないですか。私が男性アイドルのお化粧が好きなので、素敵だね〜ってLINEで話したら、鬼のようにURLが……。

 

——言ってはいけない(笑)。

 

 親友は今、ジョンハンさんとミンハオさんのペン(※韓国語で「ファン」)なんですけど、お互い新社会人でコロナ禍でっていう中で、寂しさみたいなものをSEVENTEENに埋めてもらっていたところがあって。義理として見ようと思ったら、気づいたらファンクラブ入ってて。怖かったなぁ(笑)。在宅勤務で、通勤も残業もないので時間があって。

 2020年なので、《Heng:garae》が出た後でした。時期がぴったりだったんだと思うんですよ。何か頑張んなきゃいけない時期の人は、《Heng:garae》というアルバムにだいたいハマる気がするんです。曲でいうと〈Kidult〉とか。その少し前に出ていた〈舞い落ちる花びら〉は好みにドンピシャで、SEVENTEENを知らなくても好きになれる曲でした。日本語の歌詞がこんなに綺麗なんだ、って思ったのもあって。

〈Kidult〉や〈Hug〉の和訳を読んで、「私、こんなに優しくされていいんだっけ?」と思って。私の根底に、自分が恥ずかしくて、世界から早くおいとましたほうがいいんじゃないか、みたいなのがあって。〈Hug〉のサビが「謝らないで」から始まるじゃないですか。それ聴いてびっくりして。「えっ、謝ってんの、バレんの?」みたいな感じで。その後、他の歌詞もスッと入ってくるようになって。

 ただ見てキャーかっこいいと言うんじゃなくて、「自分のこと」になったのは、〈Hug〉を聴いてからです。

 

——ウジさんの歌詞の力だ……。ホシとの出会いはどうだったんですか?

 

 最初の印象が「やかましい」でした。

 

——(笑)。

 

 最初はゴセから見ていたので。すごいやかましいじゃないですか。「そういう人もいるよね、アイドルグループには」くらいの感覚で見ていて。

「Ode to You」のライブDVDを親友に見せてもらって、ステージ見たら……ねえ。すーごいかっこよくて、すーごい美しくて。〈Lilili Yabbay〉のパフォーマンスを見た時に、この人、すごい頭いいなと思って。聡いな、と。私の中で、ホシくんって知性なんです。

 

■検索すると「印象が一変」

 

 アンコールの時に、両手を広げてペンライトの海に向かって走ってくる姿を見て、こんなに綺麗な人いるんだ、って。ホシくんの名前を検索するようになって、そうしたら印象が一変しました。

 ギャップっていう要素が当時大きかったからか、内向的なホシくんがまとめられた動画が多く出てきて。「僕が誰かの幸せになれるということ自体が、一体前世でどんなことをしてこんなありがたい人生を送れてるんだ? と思える」って言ってるところとか、指が短いのがコンプレックスとか、僕べつにかっこいいわけじゃないのになんで好きになってくれるんだろうと言ってる姿が、ポンポン入ってきたんですよ。

 ホシくんって、自信がある人というより、自信を持つのが上手な人。多分それが、私の中で、あの人の「知性」なんですよ。鏡の中の自分に向かって、お前はできる、ステージの上ではホシだって鼓舞してる姿を見て、好きにならずにはいられない。

 

——頭いいなっていうのは、どこで感じたんですか?

 

 振付に出る曲の解釈かな。たとえば、〈Fear〉の毒をあおる振付で、いろんな表情をするメンバーがいる中で、ホシくんは笑ってるんですよ。ちょっとした振付とか表情に出る知性が、自分にはまりました。

 ある写真家さんが、「美しい女性にはハッタリをかます、賭けに出る力が必要」と言っていて。女性に限ったことじゃないと思うんですけど、自分を俯瞰して、あるべきものをあるように見せることというか。ホシくんは、言語化してるかはべつとして、多分客観的に分析してて、自分はどう見せるか、グループはどう見せるかっていうのがわかってる。

 ホシくんって、カリスマ性があって、ソロでやってもよさそうに見えるじゃないですか。でも、K-POPアイドルはレベルが高くて、ぶっちゃけそういう人っていっぱいいる。じゃあホシくんがK-POPアイドルの中で何が突出してるかって、SEVENTEENのパフォーマンスの要でいる力なんです。そこがかっこいいなと思うんですよ。この人が一番強いのは13人でいる時だって思えることが。

 聞き手・編:LEON


インタビューの全編は『アイドルと一緒に生きている SEVENTEENCARAT17の物語』に収録。BEST T!MESでは、「ジュン」ファンへのインタビュー抜粋や、著者LEONのコラムも配信予定。


 

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LEON

れおん

SEVENTEENのファン"CARAT"。推しのメンバーはバーノン。 CARAT歴は3年半だが、アイドルファン歴は12年以上。

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