糸井重里、太田光、田原総一朗…コロナ禍で錯乱する人たち
新型コロナウイルスは総理大臣に忖度しない
■なにか危機が起これば、バカが可視化される
新型コロナのような危機があると、バカが可視化される。「国の危機なのだから政権批判をしている場合ではない」「国民は一致団結しろ」と言い出すやつもいるが、「バカな大将、敵より怖い」という言葉もある。非常時だからこそ、まっとうなリーダーにかじ取りをやらせなければならない。
ネトウヨの美容外科医(75)は国民の一致団結を訴え、「タイタニック号では船長に従いました。人間としての暗黙のルールです。(馬)鹿は明文化しないとルールが守れません。悲しいことです」とツイート。
そのタイタニック号が沈没し、海の藻屑となったのにね。
「(馬)鹿」は一体どちらなのか?
その美容外科医は「非常時にはてんでバラバラはダメです」などとも言っていたが、東日本大震災の津波では「てんでバラバラ」に動いた人たちが生き延びている。「てんでんこ」は日本人が歴史から学び取った貴重な教訓だ。
糸井重里、太田光、田原総一朗らも同じようなことを言い出した。
これは危険な動きだ。
憲法の恣意的な解釈、日報隠蔽、データ捏造、公文書改竄……。事実を直視できないどころか捏造する異常な勢力にコロナ対策をやらせようという発想自体がまず理解できない。
先日、某討論番組で自民党の安藤裕衆院議員が勇気ある内部告発をした。
《「損失補償、粗利補償を絶対にやらないと、みんな企業潰れますよ」という話をある幹部にしたときに、「これ(新型コロナウイルス)でもたない会社は潰すから」と言うわけですよ。それはないだろうと》
役所や体力のある大企業と違い、新型コロナの直撃を受けているのは中小企業である。私の家の近所の個人営業の居酒屋も定食屋も喫茶店もどんどん店を閉めている。この先、自殺者も増えていくだろう。
生きるか死ぬかの瀬戸際にいる困っている人たちに手を差し伸べるどころか、背中を押して地獄に突き落とそうとする。もはや「国賊」と呼ぶしかない。
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