すべてはタイトルのために。浦和・遠藤航が「ボランチ挑戦」を望んだ理由
移籍1年目。リオ・オリンピック、ACL、チャンピオンシップ……何を感じたのか。
■新しい挑戦「ボランチ」志願の理由
2017年のシーズンが始動しました。
僕ら浦和レッズは沖縄県の東風平でトレーニングキャンプをしています。昨年の悔しい思いをバネによりよいシーズンになるよう日々、目的を持ち、心身をフル回転しながら取り組めています。
今シーズン、いくつか心に留めていることがあります。
ひとつは、守備面においてしっかりとコミュニケーションを取る。自分が思ったこともストレートに言えるようになる、ということ。前回も触れましたが、昨年、シーズン中はしっかりとコミュニケーションを取りながらプレーができていたのですが、ここ一番、チャンピオンシップでは、自分の思っていることを周りにはっきり伝えることができず、悔しい思いをしました。伝えたところで結果が変わったかどうか、それは分かりません。でも、チャンピオンシップという一発勝負で、はっきり自分が感じていることを伝えられるかどうかは、チーム全体のひとつの課題としてあるのではないか、と思いました。それを自分なりに率先してやっていきたい、と思っています。
もうひとつはボランチにも挑戦してみたい、ということです。
これはあくまで僕の希望なので、もちろんチームの方針に従い、与えられたポジションで役割を全力でまっとうします。
ただ、こうして思いを言葉にしたのには理由があります。それはボランチ挑戦が、自分自身のサッカー選手としての成長に、そしてレッズというチーム内の競争を促すことでチーム力の向上に、プラスに働くのではないか、と思ったからです(ちょっと偉そうで申し訳ないのですが)。