孫正義氏の成功の原点「ユダヤの商法」。その根源“78:22の宇宙法則”とは
復刊がベストセラー『ユダヤの商法』より #2
■儲けの法則も、78対22
この法則の上に、ユダヤ商法は成り立っている。
例えば、世の中には『金を貸したい人』が多いか、『金を借りたい人』が多いか、といえば、『貸したい人』の方が断然多い。一般には『借りたい人』の方が多いと思われているようであるが、事実は逆なのである。銀行というところは、多くの人から借りて、一部の人に貸している。もしも『借りたい人』の方が多ければ、銀行はたちまちつぶれてしまう。サラリーマンでも、儲かる、となれば『貸す』という人が圧倒的に多いはずだ。マンション投資などのインチキ金融にひっかかる人が多いのも、『借りたい人』より『貸したい人』の方が多い何よりの証拠である。つまり、ユダヤ人的に言うならば『貸したい人』78に対して『借りたい人』22の割合でこの世は成り立っているのである。このように『金を貸したい人』と『借りたい人』の間にも、この『78対22』の法則は存在するのである。
私もかつて『78対22の法則』を活用して、何度か儲けさせてもらったことがある。
毎年、税務署が年収1000万以上の人の氏名を公表する(現在は公表していない)が、私はこのクラスの人々が、会社のお得意さんだと考えている。このクラスの人を相手に商売をすれば、はっきりいってかなり儲けさせてもらえる。
一般大衆にくらべて、金持ちは数こそ少ないが、その名の通り、金持ちが持っている金の方が圧倒的に多い。つまり、一般大衆が持っている金を22とすれば、わずか20万人足らずの金持ちが持っている金は78になる。つまり78を相手に商売をした方が儲かるのである。
〈『ユダヤの商法』より構成〉
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