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ディーゼル不正の償いに、VWがEVインフラ構築を請け負う?

KULUMA 「日常のクルマ」をイメージする 不定期連載第3回

フォルクスワーゲン 

 2025年までにカルフォルニアの新車の15パーセントをゼロエミッションビークルにするというZEV計画。
 各メーカーはEVが売れないため、テスラからクレジットを購入して凌いでいるという悲惨な状況だが、フォルクスワーゲンがその風向きを変えるかもしれない。
 VWは、20億ドル(約2240億円)をZEV計画に費やすことを決定したからだ(水曜日発表)。決定といっても、これはディーゼル不正のペナルティの一部。
 投入資金は、EVのプロモーションとチャージステーションの設置やプロモーションに使われ、ZEV計画の成功に向けて後押しする。
 目標としては15のメトロステーションに300以上の充電ステーション設置だが、カリフォルニア州外にもさらに200以上の設置を行う予定。
 結局EVの問題点はチャージステーションの「数」なので、誰かが作らないと新車は売れない(現在1パーセント)。
 つまり、この罰として与えられたインフラストラクチャー計画は、不正発覚からカリフォルニア州の陰謀かと思えるほどよく出来ている。
 VWはZEVインフラ設置のための子会社「Electrify America」も作り、カルフォルニアを中心にEVカーシェアリングやEVシャトルバスなどの普及を推進する。いわゆる「グリーンシティ」の試みだが、どの都市で行うかはまだ発表されていない。
 実は2015年2月にVWアメリカはEVインフラ普及のために1000万ドル(12億円)を投入すると発表していた。
 その際は100箇所のステーション設置を目標に掲げていたが、その後9月ごろに不正が発覚。今回は30ヶ月ごとに5億ドルを4回に分けて急ピッチで投資することになり、投資額は200倍に増えたことになる。

 

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kuluma.jp編集部

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