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人気コピーライターが“惚れた”3冊
”作る人”の書棚 第2回
最後に、こちらも日本が誇る天才作詞家、阿久 悠が残した最後のエッセイ『清らかな厭世』を紹介してくれた。
「何かの記事で、どうしてそんなに作詞できるのか聞かれ、朝刊を１部読めば何曲もできると。つまり、記事の中にいろんなドラマがあるんだと。広告も商品と人生、世の中って重なってできてると重う。また歌詞は、削って削って紡がれた言葉。伊坂さんしかり。“伝えること”と“伝わること”の違いを考えさせてくれる、思い直させてくれる一冊ですね」
小西利行
1968年生まれ。京都府出身。大阪大学卒業後、’93年に博報堂に入社。’06年に独立し、POOL INC.を設立。「伝わる言葉」を掲げ、CM 制作から商品開発や都市開発までをブランディングするコピーライターとして幅広く活躍する。2014年は絵本『ぞうぼうしパオ』(ポプラ社)も上梓。
