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もしも“日本名城総選挙”を実施したら…

外川淳の「城の搦め手」第7回

日本名城総選挙

 もしも、「日本名城総選挙」が実行されたら? 以下、順位と、受賞の言葉、もしくは寸評。(※注…この記事は2011年に執筆されたものです。)

1位 金沢城「前田一族が嫌いでも、日本の名城を嫌いにならないで」

春の金沢城「桜の花は・・」

2位 米沢城「選挙の票数は皆さんの『愛』です」

直江兼継ゆかりの米沢城。その心は、城内に所蔵される甲冑の前立

3位 鹿児島城「明日は曇のち晴れでしょう」

4位 丸子(まりこ)城「丸子様とお呼び」

5位 亘理城「廊下を走りたい」

宮城県亘理町悠里館。城とは離れた駅前に城もどきの公共施設が建つ

6位 小田原城「私はスロースターター?」 

小田原城。史上最高のビックサイズ!

7位 備中松山城「努力をすれば報われる」

備中松山城。別名は高梁城。現存天守は日本最小

8位 鞆城「寸評=神の座から滑り落ちる」

9位 豊後府内城「石垣は崩れるし、堀は狭いし、守りは弱いし、見た目も悪いし」

10位 名古屋城「寸評=東海地区代表」

 私の「推しメン」は、第9位。それは豊後府内城がいい城だと思っているのではなく……。現代の女性アイドルグループに興味のない方々には、意味不明の文章となり、すいません。
 悟りきれない何度目かの年男……。

 最後に、真面目な話を少々。日本の城のなかで、もっとも強力だと思っているのは大坂城。やっぱり、姫路城や彦根城あたりは、何度行っても城好きの心が揺すぶられる。公正な形態で本当の「名城総選挙」ができたらと思う。

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外川 淳

とがわ じゅん

1963年、神奈川県生まれ。早稲田大学日本史学科卒。歴史雑誌の編集者を経て、現在、歴史アナリスト。



戦国時代から幕末維新まで、軍事史を得意分野とする。



著書『秀吉 戦国城盗り物語』『しぶとい戦国武将伝』『完全制覇 戦国合戦史』『早分かり戦国史』など。



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