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浦和・遠藤「失点が多いのは気になる」。危機感がもたらしたチームの変化

攻撃的なサッカーを貫く浦和レッズで守備の要であること

ディフェンダーにとって浦和のスタイルは怖い

 いきなりの5連戦。今シーズン初の公式戦になる富士ゼロックス・スーパーカップからはじまり、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)、リーグ戦開幕と続いたタイトな試合は3勝2敗と勝ち越すことができました。特にACLを二連勝でスタートできたこと、開幕戦こそ負けてしまいましたが、セレッソ戦でリーグ戦初勝利をいい形であげられたことにはまずまずの手ごたえがありました。

 

 

 昨シーズン、レッズのリーグ失点は28。Jリーグ最少失点であり、レッズ史上1位タイを記録することができました。それが、この5連戦の失点数は3、0、3、2、1。振り返ってみても多い。それは僕自身も感じています。

 大きな要因としては、「浦和スタイルの追及」に対して、まだ完全にフィットできていないことがありました。(一方で、富士ゼロックス・スーパーカップ、決勝点を献上してしまったのは完全な僕のミスです。ゴールキーパーの(西川)周作くんとの意思疎通がしっかりできず、今にして思えばサイドへクリアをするなどシンプルな選択をすれば良かったと思います。これに対してはチームにもサポーターにも申し訳ないという思いしかありません)

 今回は、5連戦の時点でクリアになってきた現状と、その中で僕自身が感じているポジティブな要素について書いてみたいと思います。

 前回に書きましたが、今シーズン僕たちは「結果を求める。ACLのタイトルとリーグ戦のタイトルをとる」という大きな目標を実現するためにキャンプから新しいことにも取り組んできました。よりアグレッシブな守備をし、相手コートで攻撃的なサッカーをしていく、いわば浦和のサッカーを昇華させていく作業です。
 その中における僕たちディフェンダーの責任は非常に大きいものがあります。相手コートでボールを動かすということは、自陣それもディフェンダーの背後にスペースを与えることと同義だからです。

 これはディフェンダーとしてはとても怖いことでもあります。湘南から加入した昨年、実際にチームに入ってみて思ったことは、魅力的なサッカーだと感じる一方で、やはり守備でのリスクはあるな、ということでした。しかもレッズはシーズンを重ねるごとに、この「フィールドプレイヤーのみんなが前を意識する。チャレンジする」ということを、レベルアップしようとしています。

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遠藤 航

えんどう わたる

浦和レッズ

1993年2月9日生まれ。神奈川県横浜市出身。

2008年に湘南ベルマーレユースへ加入すると、2010年には2種登録選手としてJ1で6試合に出場し1得点。翌年に、正式にトップチームへ昇格、主にセンターバックとして活躍する。各年代の日本代表にも招集され、リオ五輪を目指すU-23代表では主将を務め、リオ五輪代表出場権を勝ち取った。2016年シーズンより浦和レッズに移籍。



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