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道に迷って石田三成 三成の出生地

鈴木輝一郎 戦国武将の史跡を巡る 第26回

岐阜在中の歴史作家・鈴木輝一郎がゆるりとめぐる、戦国武将の史跡。
つい見落としてしまいがちな渋い史跡の数々を自らの足で訪ね、
一つ一つねぶるように味わい倒すルポルタージュ・ブログシリーズ!

石田三成の出生地

 いやもう、タイトル通りの内容です、すいません。元をただせば、姉川の合戦場の取材で横山城をめざしてたんですが、とにかく横山城がどこにあるのか、事前の取材でもわからず、カーナビでも出てこない。
「たぶんここらへんだろう」と走ってみたら、『石田三成の生地へようこそ』という、でっかい看板が。

 

「この際、あれこれ言ってないで写真撮ろう」ってな横着な動機で行ってきました。このコラムの難しいところは、ひとりで取材に行くと、とっても絵が地味になっちゃうところで。
 で、石田三成の屋敷跡です。例によって石碑だけ。なぜタヌキの置物があるのかはわかりません……

石田三成の屋敷跡

 で、すこし車を走らせると、八幡神社(石田神社)というのがあり、その裏に『石田三成一族供養塔』があります。

『石田三成一族供養塔』

 誕生の地からいきなり供養塔にすっとばしてすいません。
 ところで石田三成が木下藤吉郎と出会った近江・観音寺城はというと、横山城をはさんで反対側にある──ことを、このコラムを書きながら調べて知りました。

 それにしても、戦国の史跡ってのはどうしてどれもこれもこんなに地味なんでしょうね……。

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鈴木 輝一郎

すずき きいちろう

作家

1960年岐阜県生まれ。小説家。歴史小説『浅井長政正伝』『戦国の凰 お市の方』など著書多数。2008年には著作が50冊に達した。

日本推理作家協会・日本文藝家協会・日本冒険作家クラブ会員。


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