佐藤ママの流儀「3歳までに童謡を1万曲、絵本を1万冊」。きれいな日本語を耳から与えた
Q8 「英語よりまず日本語をしっかり教えさせるべき」と考える佐藤さん。では、日本語力をどのように育てましたか?
“耳”からきれいな日本語を。1万曲、1万冊は無理な数字ではない!
きれいな日本語を身につけてほしいと思い、童謡と絵本に徹底的に触れさせました。
早いうちに、まだ字の読み書きができなくても“耳”からきれいな日本語を入れさせてあげようと思ったんです。
童謡って、一番基本的な音程に則って作られているので、あの通りに歌うと本当にきれいな日本語になります。「標準語」なんですね。音符がそのまま、と言いますか。「すずめ」だったら、「す↘ず↘め」とはならない。「す→ず→め」なんです。
わが家の子どもたちには「3歳までに童謡を1万曲歌って聞かせる、絵本を1万冊読み聞かせる」という目標を決めました。そこから逆算してだいたい1日10曲・10冊やればクリアだ、という風にやっていました。ちなみにこれは同じものを10回歌って読んでも、10曲・10冊分としてカウントしていました。
毎日の流れとしては、絵本の場合では、朝子どもたちが起きる前に本棚から10冊選んで食卓の上に置いておくんです。何を選べば子どもたちにウケるか考えながら。「昨日と似たような絵本じゃウケないな。昨日は『パンやのくまさん』読んだから今日は『ぞうくんのさんぽ』にしようかな」という感じです。
ポイントは読むべき本を食卓の上に置いて「見える化」しておくこと。具体化することが大事です。これが本棚に入れっぱなしにしてあると、お母さんも忙しいですからいつ読むか分からなくなってしまう。
そして1日の終わりに必ず何曲歌ったか、何冊読んだか、という数字を記録します。4人の子どもに一人ずつ、歌用のカレンダーと絵本用のカレンダーを用意して、今日読んだ冊数+累計の数字を正の字で記録していきました。
最後に読んだ絵本ですが、有名所は全部買いましたね。『ぐりとぐら』とか『14匹のねずみたち』。作家さんですと長新太さんや五味太郎さんの絵本はとくに記憶に残っています。とくに五味太郎さんの絵本は子どもたちが引き込まれていました。