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マシントレーニングにはない魅力が人気。「自重トレ」はダイエットにも効く?

自重トレーニングを徹底検証①

日常の動きに則している

 ほかに自重トレーニングの強みとしてあげられるのは、それが「日常生活に則した」動きであるということ。坂詰氏がわかりやすくこうたとえてくれた。

「前に転びそうになったとき…手をついて顔を打たないようにする、これは腕立て伏せの動き。後ろに仰向けに倒れそうになったとき…体を丸めて頭を打たないようにする、これは腹筋の動き。さらに階段を登ったり下ったりする…これはスクワットの動きです。日常生活で生きてくるんです。マシンは座ったままできるのがいいところですが、日常生活ではそういった動きは少ないですよね」(同)

 そもそも一般人にとってまず必要なのは、自分の体重をしっかり支えることができる筋力だ。

「ベンチプレスで100kg、スクワットで200kgあげられるのはすごいことです。しかし自分の体重より重いものを持つ筋力は、普通の人は必要ありません。自分の体重をコントロールする筋肉をまず取り戻すこと。筋肉は20歳をピークにして、そこから年間0.5%ぐらい少しずつ少しずつ減っていきます。それがリカバリーできればいいのです」(同)

 体を大きく筋肉隆々にするのではなく、健康的な生活をおくるために必要なナチュラルな筋肉をつける、年齢とともに衰える筋肉をしっかりキープし続ける、これが自重トレーニングのポイントといえそうだ。

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坂詰 真二

さかづめ しんじ

1966年生まれ、新潟県出身、横浜市立大学文理学部卒。スポーツ&サイエンス代表。NSCA認定ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト、同協会認定パーソナルトレーナー。横浜リゾート&スポーツ専門学校講師。株式会社ピープル(現コナミスポーツ)でディレクター、教育担当を歴任後、株式会社スポーツプログラムスにて実業団等のチーム、個人選手へのコンディショニング指導を担当。1996年に独立後、指導と後進の育成に加え、各種メディアでも活躍。育成したトレーナーは3000人を超え、「坂詰式『正しい』筋トレの教科書』(カンゼン)ほか、多数の著書・監修書籍がある。


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