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「小池百合子都知事」を支持するB層はなぜ何回も騙されるのか?

東京都議選直前!中川淳一郎と適菜収が衆愚選挙の本質を暴く!

全国の注目を集めていた市場移転問題で、小池百合子都知事は築地市場の豊洲へ移転を決定。しかし、将来的に築地に市場を戻すことを視野に検討をすると表明した。

さらに、23日の東京都議会選挙の告示を前に、派手なパフォーマンスを売りに人気を集めてきた小池都知事がさらなる正念場を迎える。

小池が率いる「都民ファーストの会」はどこまで票をとるのか。

そもそも、なぜB層は、ああいうものに惹かれるのか?

対談『博愛のすすめ』(講談社)を上梓したネットニュース編集者・中川淳一郎氏と作家・適菜収氏が「衆愚選挙の本質」と「売国政治家」について語る。

 

B層の投票行動

中川 B層(B層とは、大衆社会の成れの果てに出現した、今の時代を象徴するような愚民のこと。マスコミ報道に流されやすい『比較的』IQが低い人たち)の投票行動についてはどうお考えですか? 2005年の郵政民営化選挙は小泉が勝った。2009年には政権交代選挙があって民主党が勝った。2012年の衆院選は、民主党が情けないということで、安倍が勝った。いずれも、テレビが作り出した雰囲気に乗ったわけです。2014年の衆院選もアベノミクスが成功したみたいな空気が作られたので勝った。民主党と自民党は多少は違うけど、B層はどのように見えているんですか?

適菜 基本的には自民も民主も構造改革路線なのでそれほど変わらないですよね。鳩山政権ができたときの支持率は70%。最後は20%です。菅直人政権は最初60%あって、最後は20%以下です。その差の40%、50%の人々が、地上から消え去るわけがない。だから、小泉純一郎に騙(だま)され、民主党に騙された人々が、今は安倍に騙されているんですね。

中川 当時は菅直人のイメージはそれほど悪くなかった。穏やかな物腰で、薬害エイズで謝って、かいわれ大根を食った人、庶民の味方というイメージがあった。でも、その後、どんどんイメージが悪くなっていった。

適菜 一度、安倍を支持している連中の分析をしたのですが、その中でも最底辺にいるのが、「安倍さんは大局を見て動いている」とか「民進党がひどいから他に選択肢がない」とか「外交ではそこそこうまくやっている」とか「グローバリズムが既定路線である以上、そこで生きぬく道を探るしかない」とか言っているレベルの人たちですね。売国に加担している自覚がないB層です。

中川 郵政選挙でスリードが定義したB層とかぶるわけですね。

適菜 そうです。「改革」という言葉が大好きな頭の悪い人たちです。どうも彼らの目には世界がこのように見えているらしい。「安倍さんは拉致問題や靖国問題に信念をもってやってきた政治家だ。売国集団の民主党から政権を取り戻してくれた。安倍さんのおかげで株価は2倍になった。外交もうまくいっている。憲法は押し付けられたものだから、安倍さんの言うとおりに変えるのが当然だ。こんな偉大な総理はこれまでいなかった。安倍がダメだというやつは左翼に違いない。政策がダメだというなら対案を示せ。民進党よりははるかにいい。民進党の安倍批判はすべてブーメラン。安倍さんの手法は乱暴なところもあるが、中国や北朝鮮の問題が山積する中、急いでいるのだから仕方ない」と。ミジンコ脳って幸せですね。

中川 ははは。

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中川淳一郎 ×適菜収

なかがわじゅんいちろう×てきなおさむ

中川淳一郎



ネットニュース編集者、PRプランナー。1973年東京都生まれ。「インターネットが普及しすぎて、いまやバカの暇つぶしの道具になった」と、ネットのリアルな現実をいち早く喝破した著書『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)が話題に。『節約する人に貧しい人はいない』(幻冬舎)、『仕事に能力は関係ない』(KADOKAWA)、『好きなように生きる下準備』(KKベストセラーズ)、『ウェブでメシを食うということ』(毎日新聞出版)、『ネットのバカ』『バカざんまい』(新潮新書)、『電通と博報堂は何をしているのか』(星海社新書)など著書多数。



適菜収



作家、哲学者。1975年山梨県生まれ。ニーチェの代表作『アンチ・クリスト』を現代語訳にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』(以上、講談社+ƒ¿新書)、『日本をダメにしたB層の研究』(講談社+ƒ¿文庫)、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(以上、講談社)、『なぜ世界は不幸になったのか』(角川春樹事務所)、『死ぬ前に後悔しない読書術』、『安倍でもわかる政治思想入門』、『安倍でもわかる保守思想入門』(以上、KKベストセラーズ)など著書多数。


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