結果を出す社長は、できないものは「できない」と言い切る
希代の経営者・小山昇が語る「パート社員・戦力化」の要諦 第4回
◆パートさんの意見を汲み取ることが大切
私は、パートの要望を受け止めたうえで、はっきりと方針を伝えました。「今日から仕事内容を変えます。仕事が増えるので、時給も変えます。『どうしても電話をかけたくない』という方には退職金をお支払いするので、他の会社に移ってください」
当時、パートは20名ほどいましたが、誰ひとり辞めませんでした。私が会社の方針を明言したから、彼女たちは納得してくれたのです。
「株式会社関通」の達城社長も、「パートさんの意見を汲み取ることが大切」だと考えています。
「全部マルを出さなくてもいい。ダメならダメと言ってあげることです。できないことに対しても、『こういう理由でできません』とはっきり言うことが大事です。ただ、会社は常に変化しているので、今は無理でも半年後はできる可能性があります。だから、『半年経ったらできるかもしれないから、そのときも同じ問題意識を持っていたら、もう一度言ってください』と伝えています。『何回も言ってくれ』と言っておくと、本当に何回も言ってくれますね(笑)」(達城社長)
<『儲かりたいならパート社員を武器にしなさい』より構成>
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