気づいてる? ディズニー人気アトラクションの「細かすぎる」リニューアル
マニア歴12年のディズニーブロガーだから知っている東京ディズニーリゾートの話 第6回
◆リニューアル後には残虐な描写がすべてなくなった
施設や設備が大改修されましたが、物語や描写のほうが大きな意味をもつように感じます。
ジャングルといえば「弱肉強食」の世界であり、「死」などの残酷な場面がつきものですが、それらが徹底的になくなっているのです。
例えば、ボートが出発してまもなくのワニと鳥がいるシーン。リニューアル前は「ワニが鳥を狙っている」という、船長の明確なアナウンスがありましたが、「鳥がワニに空の飛び方を教えている」等の表現に変わっています。
また、さらに進むと、以前は「ゴリラとワニが争うシーン」がありましたが、「ゴリラが川に落ちたバナナを拾おうとしている場面」に変更されました。ゴリラの顔の向きが微妙に変わり、ワニではなくバナナに視線が向けられるようになっています。
さらに、シマウマがライオンに捕食されていると思われる大草原のシーンでは、以前は「残酷ですが、弱肉強食。これがジャングルの掟……」などという船長のトークがありましたが、現在は「ライオンがシマウマをマッサージしています」という表現に変わっています。
また、大きなヘビが登場するシーンでは、細かな変更ですが、ヘビの種類がニシキヘビからアナコンダに変わっています。以前は別の場所で水牛の子どもを狙っていましたが、そのシーンもなくなっています。
暴力や残虐的な行為に対しての、ディズニー流の配慮なのでしょう。なかなか気が付きにくいですが、細部まで配慮がされたリニューアルだったのです。