気づいてる? ディズニー人気アトラクションの「細かすぎる」リニューアル
マニア歴12年のディズニーブロガーだから知っている東京ディズニーリゾートの話 第6回
◆サイに追われる探検隊の人間が変わった理由とは?
ボートが出発し、霧のトンネルを抜けると2頭のインド象、そして、探検隊のテントをゴリラ達が占領しているところに遭遇します。
そしてその先に進むと、5人の探検隊がサイに追われて木に登っているシーンがあります。よく見ると、探検隊の服がリニューアル前後で変わっています。
さらにリニューアル前後を見比べると、服装だけでなく5人のうち3人の人間までもが変わっていることがわかりました。
「1番上の隊長」と「2番目の隊員」は服装が変わっただけで、同じ人物です。しかし、下の3人は黒人から白人へと変わり、以前は皆顔の特徴も似ていましたが、ばらばらの顔つきになっています。
これはあくまで筆者の想像ですが、以前は隊長のみが白人で、白人と黒人の関係性が適切な表現ではなかったからなのかもしれません。
世界的な影響力をもつディズニーですから、多様性への配慮がされているのでしょうね。
◆最後に登場する物売りのサムは転職している!
アトラクションの最後に登場する物売りの「サム」。彼は現在、アトラクションのポイントにもなっている「お守り」を売っています。
このサム、実はここで3通りの職業をしていたのです。アトラクションが最初にできたディズニーランドのオープン時(1983年)、彼は人間の首を縮めておみやげにしたものを売っていました。当時は「借金でクビがまわらない〜!」や、「頭、刈ってくれ、って言ったら、首ごと刈られちゃいました〜!」、また「クビにした部下の干し首を……」という船長のブラックジョークが聞けました。
しかしその後、猟奇的な事件等の影響を受けてか、ジャングルで採れた「果物売り」に変わり、リニューアルされた現在は「お守り売り」へと転職を繰り返しているのです。
〈『思わず話したくなる究極のディズニー』より構成〉