芋焼酎の黄麹編 フルーティーな味わいが楽しめることから、人気沸騰!
焼酎唎酒師が厳選! これが今、飲んでおきたい“極旨”焼酎だ! 第6回
さらに焼酎は、飲み方が多彩で、ロック、水割り、お湯割り、ソーダ割り…さまざまな味わいが楽しめます。
そこで、焼酎のエキスパート「焼酎唎酒師」が、原料別に、今おすすめの焼酎をご紹介。いずれも2500円の以下で、とてもコスパの高い逸品ばかりです。
焼酎唎酒師とは…
「焼酎唎酒師」は、焼酎に関する様々な知識力、正確な香味鑑定力、より付加価値の高いサービス・セールス力を備えた提供者。いわば「焼酎のソムリエ」で日本酒サービス研究会・酒匠研究会(SSI)が認定する資格。
『前田利右衛門』
九州最大のカルデラ湖・池田湖畔、金山跡の美味しい地下水溢れる場所に位置する指宿酒造。
代表銘柄である『前田利右衛門』は、指宿市に生まれ、1705年に本土に初めてサツマ芋を伝えたとされる人物の名にちなんだ焼酎。
岡児ヶ水徳光地区で栽培した黄金千貫、平成8年当時、焼酎に不向きといわれていた清酒用の麹であった黄麹で作られた。
“焼酎唎酒師テイスティング”
黄麹タイプは白麹、黒麹に比べて圧倒的に優しい口当たりでフルーティーな香りが特徴。数ある黄麹造りの中でもその特徴をこの『前田利右衛門』はしっかりと表現しており、さらに、できばえと価格のコストパフォーマンスが抜群。気品のある優しい白花系の吟醸香が心地良く、ふんわりと可憐な広がりを見せる。芋焼酎初心者は登竜門として試してみる価値あり!
おすすめの飲み方/ロック、水割り
度数:25度
原材料:芋、黄麹
価格:2264円(1800㎖)
住所:鹿児島県指宿市池田6173番地1
電話:0993-26-2277
http://www.riemon.com/
『黄麹蔵』
1997年に業界初の芋麹の焼酎仕込みに取り組むなど、進取の気性に富んだ蔵。黄麹を使用した芋焼酎も、業界の中で早々に取り組んでおり、柑橘系のフルーティーな香りを出すために、減圧蒸留の焼酎に少し常圧蒸留の焼酎をブレンドしている。
“焼酎唎酒師テイスティング”
密度の高いサツマ芋の甘さと、炊き立てのご飯のような香りに加え、控えめながらも爽涼な青りんご系の香りが楽しめるタイプ。存在感のある甘みと中盤から凛と現れるドライ感が実に楽しい味わい。懐深く、しかもすっきりとしたフィニッシュが魅力的だ。
おすすめの飲み方/ロック、水割り
度数:25度
原材料:芋、黄麹
価格:1955円(1800㎖)
住所:鹿児島県霧島市国分川原1750番地
電話:0995-47-2361
http://www.kokubu-imo.com
「海」国分酒造/鹿児島県
黄麹と「ベニオトメ」という品種のサツマ芋を使用して、低温で丁寧に発酵させ、減圧蒸留することでクセのない甘みと鮮烈な香り、爽快なのど越しを実現。割り水には垂水温泉水『寿鶴』が使用されている。
"焼酎唎酒師テイスティング"
減圧蒸留なればこその、つきたての餅、完熟みかんやオレンジの花を思わせるフルーティーな香りが特徴。この軽快で綺麗でさらりとした味わいは、次の一杯を間違いなく誘う。芋焼酎は苦手という向きでも、必ずや芋焼酎の認識が変わるであろう1本。
おすすめの飲み方/ロック、水割り
度数:25度
原材料:芋、黄麹
価格:2362円(税込み)1800㎖
住所:鹿児島県鹿屋市白崎町21-1
電話:0994-44-2190
http://www.taikai.or.jp
*価格は希望小売価格(税抜き)
〈『焼酎一個人』より構成〉