世界大学ランキング3位。「21世紀のハーバード」の実力
世界の名門大学「スタンフォード大学」【傾向編】
“悲劇”からはじまった大学の歴史
大学の歴史は1800年代後半に起きた、ある“悲劇”から始まります。カリフォルニアの上院議員だったLeland Stanford氏と妻のJaneは、一人息子のLeland Jr.を腸チフスで亡くします。息子を亡くした悲しみを乗り越え、彼の名を世に残すためStanford夫妻はPalo Alto Stock Farm(パロアルト牧場)に大学を創設することを決意します。スタンフォード大学のキャンパスが今でも“Farm”と呼ばれているのはこのためです。
同大学初代学長となるDavid Starr Jordan氏と共に、Stanford夫妻は、宗教色のない、共学の大学を作ろうと奔走します。ハーバード大学を始めとしたアイビー校など、キリスト教の背景、キリスト教色を持つ大学が多かったなかで、宗教色のない学び舎は珍しいものでした。また彼らは、急速に発展するアメリカに建設的な変化をもたらし「公益を促進する」学生を輩出したいと考えていました。