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日本人の英語を駄目にする大人たちの考え方

It doesn’t make me feel like a cat.と4歳の娘が言えるのはなぜか

年配の人は、結構猛烈に反対してくる。

 私のまわりにも、幼児に対する英語教育に反対する人は多い。

 年配の人は、結構猛烈に反対してくる。

 母国語の日本語が駄目になる。というのが理由で、母国語の日本語で思考する能力が衰えるから、若いうちはしっかり日本語だけを学び、英語はあとからやればいい。

 そういう考え方だ。

「しっかり日本語を学んでから」

 それは、もしかして私のことだろうか?

 私は中学まで日本語一つで学び、反対派の人が言うように日本語を小学校で鍛え上げてきた。

 英語は中学1年から。発音よりも先にABCの書き方を学び、筆記体を練習した。

 英語の成績は良かったが、「英語を話すことができる」なんて一度も思うことなく、23か24歳ころに独学でまた英語を勉強し始めた。

 ある程度は話せるようになったが、苦労に苦労を重ねた。どれだけ英語本を読んでも、役に立たなかった。

 そして、英語は日本語で覚えてきたのだと、振り返る。

 三人称単数。まさにIt doesn’tを、「三人称単数の否定形」として覚えてきた。

 三人称単数とは、He, She, it。じゃあ、Everyoneは? Nothingは? となるときもある。

「三人称単数はdoesn't」と、日本語で覚えてしまうと、そのように混乱してしまうのだ。

 鍛えに鍛えた日本語で英語を理解しようとして、失敗している。

 日本語ばかり学んできたのに、日本語で英語を習得できないのだ。

「日本語をしっかり理解できるようにならないと、英語は理解できない」

 反対する人はそう言う。

 たしかに、その方法で多くの日本人は育ってきた。

 そして、英語が圧倒的に下手だ。ビジネスの面で圧倒的不利。政治でも不利。

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沼畑 直樹

ぬまはた なおき

ミニマリスト。テーブルマガジンズ代表。元バックパッカー。

2013年、「ミニマリズム」「ミニマリスト」についての記事を発表し、佐々木典士氏とともにブログサイト≪ミニマル&イズム(minimalism.jp)≫をたち上げる。 著書は、小説『ハテナシ』、写真集『ジヴェリ』『パールロード』(Rem York Maash Haas名義)など。


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