世界一の投資家・バフェットが1セント硬貨を拾い上げて言った言葉
お金を「どう使うか」が難しい。ウォーレン・バフェットに学ぶお金の本質④
アメリカの著名投資家、ウォーレン・バフェットの生き様に学ぶ。
【前回:世界一の投資家・バフェットに学ぶ。その究極にシンプルな投資哲学】
「本当に私はこの散髪に30万ドルを費やしたいだろうか?」
これまで見てきたようにバフェットの成功は「大好きなことをとびきり上手にやる」「原則に忠実に」といった生き方によってもたらされたわけですが、バフェットが単なる大金持ちではなく世界中の尊敬を集める大金持ちになることができたのはバフェットのお金に対する考え方、生き方が寄与しています。
バフェットが親から受け継いだのは「使う金は入る金よりも少なく」ですが、そこに「複利式の考え方」が加わることでバフェットはお金を大きく殖やすことができました。複利式の考え方は投資家の多くが行うものですがこういうものです。
たとえば、自分自身が散髪をするかどうかについてこう自問自答します。
「本当に私はこの散髪に30万ドルを費やしたいだろうか?」
もちろん実際に散髪に30万ドルもかかるわけではありません。しかし、わずか30ドルのお金であっても、そのお金を投資して年利10%で運用したとすれば、5年後、10年後にはかなりの大金になるというのが複利式の考え方です。
たいていの人にとって「消費」と「浪費」うち、浪費は節約の対象となっても消費は仕方がないものとなります。しかし、バフェットにとっては普段の何気ない消費でさえ「よくよく考えて使う」ものとなるのです。