ユーチューバ―”ヒカル”で話題のVALU。あなたはどこまで知ってる?
【VALU】を小飼弾氏が徹底解説1/3
個人の資金調達×信用創造プラットフォーム
トオル…ねえねえシズカちゃん、「VALU」って知ってる? 最近某ユーチューバーの件でニュースになっていたけど、なんかこれでいまどんどんお金を集めている人もいるよね。説明できる?
シズカ…う~ん、私も「SNSとクラウドファンディングの進化版」ぐらいなイメージしかないの。でも未来を感じさせるサービスだし、もっと詳しく知りたい!
トオル…あっ、そういえば! 小飼弾さんっていう伝説的なエンジニアの方がいて、僕はずっとファンなんだ。その小飼さんがVALUの「中の人」になったらしいよ。
シズカ…ちょっと調べてみるわ…本当だわ、「リードエンジニア」に就任されたのね。小飼さんに聞いてみましょうよ。小飼さん、VALUってそもそもどんなサービスなんですか。
小飼…コンセプトとしては、「人の価値を発掘し、高める。」で、個人の資金調達×信用創造プラットフォームを目指していますね。
トオル…そう聞くと、最近話題になっている、クラウドファンディングをまず想像します。
小飼…クラウドファンディングの要素もありますが、VALUは「VA」という自分のトレーディングカードのようなものを発行します。このVAを自由に売買することができる点はクラウドファンディングにはない部分でしょうね。
トオル…トレーディングカードかあ。そういえば僕も小学生の時野球カードにはハマったなあ。
シズカ…あれって、私の弟もコレクターだったんだけど、私もお母さんも全く価値がわからなくてなんとかして捨てようとしてたわ(笑)。
小飼…それはまさしくVALUと同じです。まあVALUは紙切れですらない単なる電子データですが(笑)。何が言いたいかというと、「無価値なもの」という見方もできるし、「価値がある」という見方もできるということ。例えば灯油は、使い方がわからなかったり、使いみちがない人にはただの臭い液体です。一方でストーブの燃料に使いたい人にとっては価値がある。つまり、「価値」というのは、売る方と買う方の思いが一致したときに生まれるわけです。
シズカ…学校の授業で習った「需要と供給」ですね!
小飼…VAの値が需要と供給によって変動する。これはクラウドファンディングにはない性質です。また、VALUは「株と似ている」とよく言われるわけですが、この「需要と供給」という点では似ていますよね。ただし、VALUには決算報告や株主総会、配当といった株式で課されている義務はありません。
トオル…株主総会は見てみたいかも(笑)。ファンが買っている場合が多いだろうから、ネットのオフ会みたいになりそう。