「リバウンドしない」ダイエット法―
インタビュー『ダイエットが「ツライ」と思ったら読む本』著者・ダイエットコーチEICO
Q.20キロ減量していた当時の目標は、マドンナだったそうですが?
EICO 「スタイルのよいカラダ」というのが、なかなかイメージできなかったので、自分の目標を具体化するために、マドンナの「ヌード写真」を参考にしていました。
本当は、「誰かになりたい」と思うよりも、自分のよいところを伸ばすほうがいいのですが、具体的にイメージができないなら、モデルやタレントさんを目標にするのもありだと思います。
マドンナのヌードを目標にしていた私も、いまでは自分と他人とを比べなくなったので、ずいぶん楽になりました。
Q. 本書にはダイエットに必要な知識がたくさん詰まっていますが、どのように勉強されたのですか?
EICO ダイエットを本格的に始めたときに、栄養士さんや運動指導士さんから基礎を教えてもらったのがスタートです。そこから自分が指導する側にまわったときに、必要なことをその都度、徹底的に勉強していきました。
ダイエット知識をまとめた手書きのノートは5冊あって、それが私の基礎をつくっています。今でもダイエットについて勉強することはライフワークですね。
Q. ダイエットをしようとするとき、「何から始めればいいのか」がわからず、闇雲な食事制限や計画性のない運動をしたりする人もいます。そういう人は、まず何から始めればいいのでしょうか?
EICO そういう人には、「まず落ち着きなさい!」って言います(笑)。焦ったら余計にパニックを引き起こすので、「一度冷静になって、記録をつけてください」とアドバイスするんです。
記録の目的は「自分は今、何ができていないのか」を知ること。方法としては、「一日の歩数」「睡眠時間」「食事の内容」などを記録して、自分ができていないところに赤ペンで丸をつけていきます。そして、そのできていない部分について、「来週までに、具体的にどう改善するか」の課題を3つ決めます。クリアできたなら、次の課題に進むというやり方でやっていけばいいんです。
これを実行するためにも、まずは落ち着いて、データを取ることから始めましょう。
Q.「なかなかやせられない人」のパターンとして、「食べる量が多く、摂取カロリーが多い」「主に筋肉が少なく、基礎代謝量が低い」「運動量が少なく、活動カロリーが低い」の3つが書かれていますが、これは当たり前のようで、なかなか理解されていないことのように思います。ダイエットの原理は非常にシンプルなのですね?
EICO そうなんです。「太る」「やせる」のメカニズムは、とってもシンプル。
ダイエットをお金にたとえると、「赤字」にすればやせられます。つかうお金を多くすれば、「貯金(自分の脂肪)」から出すしかありませんから、やせられるんです。反対に、「黒字」になると「貯金(自分の脂肪)」が増えるので太ります。
決して「運が悪くて太った」わけではありません。体質や遺伝子が、太った原因だと思う人もいますが、それよりも生活習慣を考え直すほうが先です。
Q.それでは、「運動が続かない人」におすすめの運動法はありますか?
EICO 「早歩き」です! 私もトレーニングの他には、歩くことしかしていません。まずは歩数計を持って8000歩~1万歩、歩いてみてください。歩くことは、誰でも日常的に行っていますので、手軽ですし、「ランニング」などのように運動のハードルが高いわけではないので、そんなにがんばらなくても続けられるはずです。
あとは、「好きなこと」をやってください。ダンスが好きならダンスをする、ゴルフ好きならゴルフをする、山登りが好きなら山登りをするなど、好きなこと、興味があることをすることがポイント。自分に合わないことをするよりも、長く続けられるんです。
Q.ダイエットに取り組む女性に向けて、最後に一言お願いします。
EICO 本にも書きましたが、あくまでダイエットは、「趣味」です。趣味を泣きながらする人はいませんが、ダイエットだと、泣きながら行う人もいますよね。「つらいことをすればいい」と思って、必死にがまんしているような気がします。私も失敗続きのダイエットをしている時はそうでした。
ダイエットで自分自身をブラッシュアップすることは、「自信を持つ」きっかけにもなります。ダイエットは、幸せになるためにやることですから、楽しみながら続けてください。がまんしないで、楽しくやれば、ダイエットは必ず成功します!
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