「チャンピオンシップの教訓」浦和・遠藤航、ACLへの誓い
日本代表で学んだこととACL
日本代表で痛感した「経験」の差
ロシアワールドカップに向けたニュージーランド代表とハイチ代表の試合は、僕にとってアピールの場として重要な時間でした。結果的に2試合とも出場を果たしましたが、手応えと課題が同居する結果になりました。
特に、ハイチ戦はアンカーとしてスタメンフル出場(ニュージーランド戦はアディショナルタイムからの出場)。ボールをシンプルにはたいて攻撃のリズムを作っていくことに関してはある程度できたと思います。一方で課題として得たものは「経験の差を埋めなければいけない」ということでした。普段、レッズではセンターバック、右サイドと最終ラインが主戦場ですが、代表ではMF、主にボランチのポジションでプレーをしています。このポジションには多くの発見があり、自身を成長させてくれる要素がたくさんあります。守備はもちろんのこと、攻撃の起点となり、またリズムを作り試合全体をコントロールする。U-23代表のときもボランチとしてプレーをしていましたが、そこでの発見は今の僕にとって欠かせないものでした。対戦する相手のレベルが上がるに連れて大きなものを得られるわけですが、難しいタスクが増えていくとも言えます。
当然と言えば当然ですが、タイのU-23代表相手にできることが、A代表の対戦相手にできるか、といえばそうではありません。ハイチ戦は、その点を強く感じました。身体能力が高いハイチの選手たちへの対応に手応えを感じたものの、90分間それを続けていく、クオリティを維持していくためには「経験」が足りないことを、正直に言って痛感しました。
とは言っても、それを言い訳にはできません。(井手口)陽介や(山口)蛍君、ハセ(長谷部誠)さんといった「経験」を持った選手に負けないために、これからできることをしっかりとやっていきたいと思います。
「ボールを回すためにも、“ボールを受けてシンプルにはたいて”をもっと繰り返しながら除々に押し込んでいくプレーを中盤のポジションの選手でやっていってほしい」
試合後、(香川)真司君にも攻撃側の選手がアンカーの僕に対してどういうことを求めているか、いろいろと話をしてもらいました。こういう話を繰り返しながら日本代表で求められるプレーをしたい。そして、ロシアワールドカップは是が非でも出たい。この二戦をいい教訓に、まずはレッズの試合で結果にこだわっていきたいと思います。
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