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安心感に騙されるな! 銀行の金融商品の99%は損する

個人年金、投資信託、各種保険…全部ダメダメだ

ベストセラー『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』でも「お金の増やし方」をわかりやすく解説している、お金のプロ山崎元さん。前回は銀行を信用してはいけない理由を教えてもらいました。今回は“買ってはいけない“銀行の金融商品について、お伺いします!

金融庁に“ダメ出し”されていた銀行の年金保険 

 銀行の窓口のお姉さんに、丁寧な口調・柔らかい物腰で資金運用をおすすめされると「いいかもしれない」と思ってしまった経験ってありませんか。そこが落とし穴! 銀行の窓口で扱っている商品には、手数料がリーズナブルで家族や友人にもすすめたくなるものなど一つもありません。銀行が販売している運用商品の99%は買わない方がいい商品です。唯一例外なのは「個人向国債」だけです。

 金融庁が毎年まとめている「金融レポート」という報告書には、銀行の年金保険に対して“ダメ出し”している箇所があります。この年金保険とは、たとえば、「オーストラリアドルで将来、一定額のお金が入ってくる」という仕組みに、死亡保障のある小さな保険が付いてくるもの。

 レポートで指摘されている内容ですが、じつは、オーストラリアドルの国債と保険を個別に買って組み合わせたほうがコストを大幅に低く抑えられるのです。そのため、金融レポートでは「それは商品としていかがなものか」と指摘している。

 銀行には「安心」というイメージがあり、それに惑わされがちですが、実際には金融庁がダメ出しするレベルの商品が普通に且つ積極的に販売されているのです。銀行が販売する商品でまあまあ悪くないものがあるとしたら、個人向け国債、住宅ローンぐらいじゃないでしょうか。

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