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美濃攻めで繁栄した、織田信長の小牧山城下

季節と時節でつづる戦国おりおり第313回

信長小牧山城の面影③

 というわけで、小牧山城跡では南の大手口から天守に上がり、北の搦手口へ降りて時計回りでまた大手口へ戻るというルートをとりました。

  

 大手口から県道を挟んで南向かいにある小牧市役所の敷地には、大手口から城下町へと続いていた大手道の跡を示す一本の直線が南へ走っています。

 この線の向こうには、かつて油屋町・新町・京町など商人街と鍛冶屋町・紺屋町など職人街とが連なっていました。美濃攻めの軍需物資の需要を満たすため、信長の小牧山城下は繁栄したのです。

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橋場 日月

はしば あきら

はしば・あきら/大阪府出身。古文書などの史料を駆使した独自のアプローチで、新たな史観を浮き彫りにする研究家兼作家。主な著作に『新説桶狭間合戦』(学研)、『地形で読み解く「真田三代」最強の秘密』(朝日新書)、『大判ビジュアル図解 大迫力!写真と絵でわかる日本史』(西東社)など。


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