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『女性限定の緊縛イベント』で…不定期でモデルになった29歳OLの真実

裸になるまでの分岐点 第1回 私大文系卒・29歳OL

どこにでもいる普通の女性。彼女たちがなぜ人前で裸になったのか、あるいはならなかったのか!?そう「決断」するにいたるまでには、無数の選択肢が存在している。きっかけはほんの些細なことだったのかもしれない。でも……

失業中に緊縛イベントに行ってみたら…

 

 いまから4年前、半年間ほど『緊縛モデル』をやっていました。当時、私は25歳。都内の小さな商社で営業事務の仕事をしていましたが、人間関係の悩みから会社を辞めてしまったところでした。

 半年間というのはつまり、失業保険の給付が終わるタイムリミットです。私は仕事がうまくいかないことにすっかり疲れていたので、働かずに生活できるうちは、そうして過ごそうと決めていました。そんなとき、twitterで銀座のある美術館が『女性限定の緊縛イベント』をおこなうという告知を見たのです。

 その美術館は前からユニークな催しをするので気になっていたのと、『緊縛』というテーマにも興味を惹かれました。というのも、単純に疑問だったのです。SMはAVやアダルト誌では一大ジャンルですが、実際キモチイイんだろうか? 縛られると気分的に盛り上がる? それとも、縄で圧迫されるのが快感だとか?……確かめるには自分で体験するしかありません。件のイベントは縄師も女性、参加者も全員女性のイベントなので、そう危険なことにはならないだろうと思いました。

 イベントは二部構成で、一部は緊縛ショー、二部は緊縛体験ができるというものでした。私は緊縛ショーを見るのは初めてでしたが、素人目に見る限り、モデルさんが身をよじって善がる姿は演技とは思えませんでした。それから縄師さんから緊縛の歴史やテクニックについての解説があって、いよいよ緊縛体験のコーナーとなります。

 このとき、私は両脚を縛ってもらいました。膝を揃えた状態で固定するのですが、腿から足の指までびっしりと縄を渡されると、予想していたような痛みは全然ないかわりに、背筋がぞくぞくするような、全身がじわじわ汗ばむような感じがします。私は先ほどのショーでのモデルさんのようすに納得しました。緊縛の感じ方は、気分的なものではありません。

次のページ天井に吊られる浮遊感のとりこに

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