移籍報道・宮根誠司が「セクシー回転寿司」でとっていた行動
瞬時の意気な気遣い 生き残る芸能人のすごい処世術④
かわいい娘がオレの膝の上やで!
ただ、宮根本人はとてもシャイで、人見知りで繊細な部分を持った人であると思っている。
僕が彼と知り合ったのは、そんな局アナ時代で、たまたま東京に来ていた夜、ヒマだというので一緒に飲もうということになった。東京だから僕が案内すると言って新宿・歌舞伎町に呼び出した。顔を合わせてすぐ、「ちょっと回転寿司に付き合って」と誘うと、「食事は済ませたと言ったと思うんですけど、まあ、エエです」と言って付いてきてくれた。
実はこれ、僕のイタズラ心で、当時、歌舞伎町にあったシースルー姿の女の子が「ウニで~す」「イクラで~す」などと自己紹介しながら客のヒザの上に乗って“回転”する店だったのだ。
彼はちょっと困った顔になったが、すぐにいつもの顔に戻り、やおら携帯電話を取り出すと、局で当直している後輩アナに電話して「今、すごいで。実況したるわ。かわいい娘がオレの膝の上やで! アッ、あんたはアカン。でかくて重すぎや」と中継してみせたのだ。
ただし、彼の性格からしてノリノリの雰囲気をつくったのは彼の機転と僕への配慮だったと思う。次に行った上品な店で、彼はようやくリラックスした様子だったからだ。
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機転を効かせ、相手への意気な気遣いを鮮やかにしてみせる。このあたりにひっぱりダコの秘密がありそうだ。生き残る人には訳がある。同書では、他にも、芸能人のこうした気遣いの機微を紹介している。我々、一般のサラリーマンでも参考になりそうだ。
(『生き残る芸能人のすごい処世術』より構成)
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