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「そこまで言って委員会」化する日本~三島由紀夫が叱った現代日本⑦

日本人は豚になる~三島由紀夫の予言

 


大阪市存続を巡る住民投票の否決で維新の会が弱体化したと考えるのは早計だ。政商でパソナ会長の竹中平蔵は118日、読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に出演。市長任期満了をもって政界を引退すると表明した松井一郎に対し、「私は、政治家としての能力、これは菅総理を含めて、みんなものすごく高く評価してるんですよ」「少し期間をおいて国政に出ていただきたい」と発言。三島由紀夫は日本の行く末を正確に予言していた。作家適菜収氏が新刊『日本人は豚になる 三島由紀夫の予言』でそのすべてを明らかにする。


現代の政商!? 竹中平蔵。1951年3月3日 生まれ 。実業家、政治活動家、経済学者。パソナグループ取締役会長、オリックス社外取締役、SBIホールディングス社外取締役、森ビルアカデミーヒルズ理事長、日本経済研究センター研究顧問、外為どっとコム総合研究所主席研究理事、一般社団法人外国人雇用協議会顧問、新生ホームサービス株式会社特別顧問、内閣日本経済再生本部産業競争力会議(民間)議員内閣府国家戦略特別区域諮問会議(有識者)議員、RIZAPグループ経営諮問委員会委員。東洋大学教授、慶應義塾大学名誉教授。専門は、経済政策。参議院議員(1期)、内閣府特命担当大臣(経済財政政策)、内閣府特命担当大臣(金融)、総務大臣(第6代)、郵政民営化担当大臣、東京財団理事長等を歴任。2017年4月から東洋大学国際学部グローバル・イノベーション学科教授 兼 グローバル・イノベーション学研究センター長、関西大学会計専門職大学院客員教授。

 

■安倍晋三の箸の持ち方

 保守はイデオロギーを嫌う。

 大上段からの説明を拒否する。

 現実から乖離したもの、夢、理想を警戒する。

 大きなことを語るより、小さなことを重視する。

 以前、私がツイッターで安倍晋三のデタラメな食事マナーを指摘すると、「そんな瑣末なことしか批判できないのか」「箸の使い方なんてどうでもいい」「政治家は政策で判断しろ」といったリプがついた。

 三島は言う。

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 もう一つは、生活の細目ということから行動規範を見つけ出すという考えで、私は、「葉隠」の場合、遠近法が非常にはっきりしていると思うのですが。いちばん手もとにある、箸の上げおろしから、盃の持ち方、そういうことからモラルをつめていって、それが美しいか美しくないかということから、こうすべきだ、ああすべきだということになり、最後に死へもっていっているという感じがしまして、いまの人たちの道徳観とぜんぜん逆みたいですね。

 話が急に通俗的になりますが、このごろの青年は時間を守らない。時間を守るというようなことは瑣末なことである、本質をつかまえればいいんだ、という考えが非常に強いのですが、「葉隠」はそういうことを非常に嫌うようですね。瑣末なことに非常な重要なものがある。(「『葉隠』の魅力」)

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安倍晋三元首相の「箸の持ち方」。

 

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適菜 収

てきな おさむ

1975年山梨県生まれ。作家。ニーチェの代表作『アンチクリスト』を現代語にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』、『小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか?」(以上、講談社+α新書)、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(講談社)、中野剛志との共著『思想の免疫力 賢者はいかにして危機を乗り越えたか』、『遅読術』、『安倍でもわかる政治思想入門』、『日本をダメにした新B層の研究』(KKベストセラーズ)、『ニッポンを蝕む全体主義』『安倍晋三の正体』(祥伝社新書)など著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も好評。https://foomii.com/00171

 

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  • 適菜 収
  • 2020.11.05