ヒロシ「あるある」のつもりだった「自虐ネタ」
ヒロシさん11月毎日更新 Q1 「ヒロシです」誕生のキッカケは?
原点は「あるある」
原点は「あるある」ですね。もともと僕って漫才スタイルだったんです、コンビを組んでて。でもコンビ時代から、一言で笑いのとれるあるあるネタに興味がありました。当時ふかわりょうさん、つぶやきシローさん、いつもここからさん――僕は“3大あるある芸人”と呼ばせてもらっているんですけど――が売れていて。なんとなく気になっていた。
それでコンビが解散することになって一人になったとき、やってみよう!と。
そうなんです、今は「自虐ネタ」と呼ばれていますが、僕としては「あるあるネタ」だったんですね。始めたときは共感を得るものだと思っていたんです。
最初は「キャバ嬢ってコンビニでカゴ一杯買い物をする」とか、そんなネタにもならないようなものを一杯書いていました。彼女達ってコンビニで値段見ないでどんどん買うじゃないですか。当時お金が全然なかった僕はその光景が衝撃的で。それでレジでその後ろですごく待たされるという。結局そうやって思いつくものを書いてみたら、出てくるのは愚痴と女の人の悪口ばかり。
いつここの山田さんが背中を押してくれた
僕もこれはいけないと思って、仲が良かった、いつここ(いつもここから)の山田さんにノートを見せたんです。「こんなモノだめですよね?」と言って。そしたら「いいじゃない」と背中を押してくれて、そこから固まりましたね。
ネタ初めの「ヒロシです」、これ自体にあまり意味はなかったんです。僕としてはただの「ブリッジ」のつもりでした。ブリッジを入れてネタ、ブリッジを入れてネタを言う感じにしよう、というのが漠然と頭の中にありました。それは、いつここさんやふかわさんが入れていたからですね。
じゃあ僕は何を入れようかと思って、名前にしたら面白いなと思いなと。「ヒロシ」にしたのは親しみやすそうだから、というのが理由です。生島ヒロシさんから拝借しました。
そうやってネタを作りはじめて1年も経たないうちに、あれよあれよとTVに出させていただけるようになりました。
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撮影協力:東京ベイ有明ワシントンホテル