柔軟で弱いように見える水が、実は最も強い
定本「老子道徳経」の読み方 早島天來編より 人生を最高に生きる老子の言葉 第二十五回
★健康に大切な柔軟さと、頑張らない生き方
水に学ぶ柔軟さは、私たちの心や体の健康にも、よい示唆を与えてくれます。体が硬くなり、老化してきたら、柔軟な心や体を目指すのが良いのです。
血管も若い時は、血液もきれいでサラサラと流れていますが、年とともに、老廃物がたまり、血管壁に付いて、だんだん流れが悪くなり、血管も硬くなります。その血管を柔らかく保つには、体にストレスを与える無理に急激な運動や、厳しいトレーニングに挑戦するよりも、柔軟な呼吸で、酸素を取り入れながら自然に体を動かす有酸素運動や、やさしい無為自然な動きから入ることが良いのです。
日常生活で、心も柔らかく無為自然の笑顔で過ごすこと、そして柔軟な体を目指す生き方は、生涯現役に充実した人生を開くためには、忘れてはならないポイントです。そして、この方法は、家庭の中を楽しくするのにも、きっと役立ちます。
見栄をはらず、強がらず、子供のような素直な笑顔に戻って、日常を過ごしてみましょう。きっとあなたの毎日が、新鮮に楽しくなることでしょう。
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