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中村憲剛 「量」より「質」を重視したその練習内容

中村憲剛選手12月毎日更新 Q2 うまくなるために、向上するために取り組んできたことは?(前編)

プロ15年目を迎えてもなお、成長と活躍を続ける中村選手。普段はどのような練習をしているのでしょうか?

個人練習より圧倒的に全体練習が大事

 プロになった今もそうですが、身体も小さく、決して身体能力が高い子どもではなかったので、サッカーにおいて最も重要な“止めて蹴る”に特化した練習をひたすらしてきました。ただ、それは自主練といったものではなく、チームで行う練習の中で、いかに集中して、そこに取り組めるかどうかを心掛けてきました。

 チーム内でのシュート練習やパス練習においても、必ず、その“止めて蹴る”という動作は問われる。なぜなら、ボールを蹴るという行為には、すべてコントロールが含まれているからです。

 だから僕は、学生のころから、朝練や居残り練習というものを、毎日行ったということが一度もありません。そもそも朝練に関しては、朝起きるのが苦手だったというのもありますけど(笑)。

 

 もちろん、ひとり、ふたりで行う練習も有益かもしれませんが、一番大事なのは全体練習の時間。60分なら60分、90分なら90分、相手のいる全体練習の中で、どれだけ集中して、ノーミスでできるかどうか。それこそが最も重要なこと。与えられた時間の中で、いかに神経を研ぎ澄ませるか。だから、いつも全体練習が終わったときには疲れ切ってしまうんですよね。

 また、“止めて蹴る”は基本中の基本ではありますが、これを疎かにしていては、サッカーは先には進めません。ある意味、僕はこれがすべてであるとも思っています。

明日の質問は…〈Q3 うまくなるために、向上するために取り組んできたことは?(後編)〉です。

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中村 憲剛

なかむら けんご

プロサッカー選手。川崎フロンターレ所属(背番号14)。

1980年10月31日生まれ。東京都小平市出身。6歳のときに府ロクサッカークラブでサッカーを始め、小金井第二中学校、都立久留米高校、中央大学を経て、2003年に川崎フロンターレに加入。2016年、歴代最年長の36歳でJリーグアウォーズ最優秀選手賞を獲得。プロ15年目を迎えた2017年現在も、チームの中心選手として活躍中。


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