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「赤ちゃん縁組」で悲劇は減るのか

「セックスワークサミット2017秋 」第2部レポート 前編

「にんしんホットライン」に届く声

 現在、運営している妊娠相談窓口「にんしんホットライン」の相談者のほとんどは、インターネットの検索で見てきてくれる方です。

 全国から相談を受けていて、現在月に80件から100件くらいの相談が来ています。さまざまな相談が来ますが、「妊娠したかどうか不安です」といったティーンエイジャーを含む性に関する相談や、「妊娠して困っている」「お金が無くて、どうしたらいいでしょう」という相談などさまざまです。妊娠後期の相談であっても必ずしも養子縁組したいという相談ではなく、「育てたいけどどうすればいいか分からない」という相談も多いです。相談者が育てることを希望している場合には、お金が無くても産める、育てられる支援や制度に関する情報提供を行っています。「経済的に厳しくて、妊娠後期になっているけどまだ1回も病院に行けていない」「できれば育てたいけれども、パートナーと連絡が取れなくなってしまった。」「シングルマザーで子どもを育てていて生活が厳しいのでこれ以上は難しい」など相談者の状況も本当にさまざまです。

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「セックスワーク・サミット2017冬 「つながる風俗女子」+シンポジウム「みんなでつくる『適正風俗』」(主催:一般社団法人ホワイトハンズ)(http://www.whitehands.jp/20171203.html)が、2017年12月3日(日)に、東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターにて開催されます。

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坂爪 真吾

さかつめ しんご

1981年新潟市生まれ。一般社団法人ホワイトハンズ代表理事。東京大学文学部卒。



新しい「性の公共」をつくる、という理念の下、重度身体障害者に対する射精介助サービス、風俗店の待機部屋での無料生活・法律相談事業「風テラス」など、社会的な切り口で、現代の性問題の解決に取り組んでいる。2014年社会貢献者表彰、2015年新潟人間力大賞グランプリ受賞。著書に『セックスと障害者』(イースト新書)、『性風俗のいびつな現場』(ちくま新書)、『はじめての不倫学』(光文社新書)などがある。


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