静岡鉄道の「ちびまる子ちゃん」と新型電車
2019年に創立100周年を迎える静岡鉄道の魅力
静岡鉄道は、新静岡と新清水を結ぶ便利な鉄道である。ラッピング車両も多く、原作者の地元ということで、アニメ「ちびまる子ちゃん」ラッピング電車も走っている。さらに、最近、カラフルな新型電車が少しずつ増えているという。それで、静岡鉄道の様々な電車に乗りに行くことにした。
JR静岡駅からゆっくり歩くと10分程のところに静岡鉄道のターミナル新静岡駅がある。ここから、新清水駅まで各駅停車で20分ほど。急行は朝しか走っていないので、乗る電車を選ぶ必要はない。昼間は、6~7分毎に電車が発車しているので、便利この上ない。さすがに首都圏や関西圏とは人口の規模が異なるので、2両編成とコンパクトである。
去年あたりから、新型車両が導入され、目下、2編成。しかし、新静岡駅から乗ったのは、旧型車両だった。新静岡駅を出ると、すぐに賑やかなラッピングを施した車両とすれ違う。あれが、噂の「ちびまる子ちゃん」電車かな?たぶん、新静岡駅で折り返すと、次の新清水行きの下り電車が「ちびまる子ちゃん」電車になりそうだ。特に急ぐわけではないので、確かめるべく、降りてみることに。どうせなら、待ち時間の退屈しのぎになるようにと、車両基地のある長沼駅で降りてみた。新静岡駅から6分程のところである。
バラエティに富んだラッピング車両が待機しているのを長沼駅のホームで眺めていると、新静岡駅から電車がやってきた。予想通り「ちびまる子ちゃん」電車だ。ピンク系の濃淡に塗りわけ、車体には、ちびまる子ちゃんやアニメに登場するクラスメートが賑やかに描かれている。車内に入ると、ドアの内側にもまる子ちゃんたちのイラストが富士山や駿河湾など、このあたりの風景とともに描かれているのみならず、吊輪にもまる子たちのイラストを見つけることができ楽しい。
空いている席に座り、電車が動き出すと、「次は、古庄です」と車内アナウンスが流れたが、何とちびまる子ちゃんの声だった。駅名を連呼するだけではなく、ドアに注意とか、忘れ物をしないようにとの注意事項も話されるのだが、のんびりした声で、癒されると同時に、脱力してしまうようなとぼけたしゃべり方に笑ってしまう。空いている昼間だからいいものの、ラッシュ時の混んだ車内で急いでいる人だったら、却って不機嫌になるかもしれない。と思って、静岡鉄道のホームページを見ると、まる子ちゃんアナウンスは、10時から16時頃までだそうだ。やはり、そうなるのだろう。ともあれ、ちびまる子ちゃん電車に乗ることができたのは幸いだった。
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