好きな人が風邪のとき、距離を縮める方法
ベストセラー第2弾!『がんばる理由が、君ならいい』(0号室・著)を発売前に7日間連続先行配信! (6日目)
14万部突破のベストセラー『勇気は、一瞬 後悔は、一生』から1年――25万人を超えるフォロワーから支持される0号室さん(@0__room)の最新作『がんばる理由が、君ならいい』が12月18日(月)より配本開始。発売に先がけて、本の一部を特別に12月12日(火)~18日(月)の期間、毎日先行配信します! 〈第6回〉
[Keyword6 お見舞い]
「今から会えない? 」もいいけど
「会いにきちゃった」がいい
好きな気持ちを思いきって行動にすると、言葉よりもずっとストレートに届くことがある。
寝込んでいる彼女のところへ
結婚する前、妻と恋人同士だったころのある冬の日のこと。ふたりで遊びに行く約束をしていたのだけど、彼女がインフルエンザにかかってしまい、デートを中止することになった。
――体調は大丈夫?
そうメッセージを送ると、
――大丈夫じゃないけど、たくさん寝て治すね。
と返事がきた。
「(高熱で苦しんでいるんだろうか……)」
心配でいてもたってもいられなくなった僕は、家を飛び出した。そして連絡もせずに、彼女が住んでいる家まで押しかけた。
ドアを開けてくれた彼女はかなり驚いた顔をして、そのときは怒っているのか喜んでいるのかわからなかった。余計な負担をかけてしまってはいけないから、そのまま寝ててもらい、おかゆだけつくってすぐに帰った。
後から聞いたら、
「ひとりで不安だったから、顔を見られてすごく嬉しかった」
のだそうだ。
高熱の彼女に会いに行くなんて非常識だったなと思うけど、当時は心配でたまらなかった。きっとその気持ちが伝わったから、「嬉しい」と思ってくれたのだと思う。
「お大事に」ってメッセージだけで済ませるほうが100倍簡単。でも一瞬でも顔を見に行くほうが、気持ちは100倍伝わる。
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