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信長にも恐れられた!?不運の運命を辿った家康の長男・松平信康とは

歴史上の人物を四柱推命で鑑定! 第29回 ~松平信康~

 歴史上の人物に迫るには様々なアプローチがあるが、ここでは四柱推命(しちゅうすいめい)という手法を用いて、歴史上の人物がどんな性格であり、なぜ成功したのか(失敗したのか)を読み解く。※四柱推命と用語の説明はページの最後をご覧ください。

 今回は、家康の長男でありながら、悲運をたどった、徳川家康の長男・松平信康を鑑定する。

松平 信康:(1559-1579)
生年月日:永禄2(1559)年3月6日(現行暦:1559年4月13日)

 徳川家康の長男・松平信康は、家康の長男でありながら、家康から切腹を言い渡され、自害に至った人物。その理由には諸説あるが、四柱推命を通して信康の人物像を明らかにするとともに、なぜ不運な運命を辿るに至ったのか、筆者なりに解釈を進める。

・織田信長、黒田長政と似たようなタイプ!?
 日柱の干支は、その人物の自然界での役割を表す重要な部分。信康はここに「戊寅(つちのえとら)」を持つが、これは春の山を表す。春先、雪解けを待ちわびた人々が山に集まり、山菜取りや登山をするように、大勢の人に慕われる人物だったのだろう。また、山であるがゆえに、ちょっとやそっとのことでは動じない強い精神力を持っている。
 日柱の干支に「戊寅」を持っているのは、織田信長、黒田長政も同様だ。このように、日柱に全く同じ干支を持ち合わせている人との関係を「律音(りっちん)」と呼び、60人に1人しかいない特別な存在である。似たようなタイプであるため、仕事などで組むと成功しやすい。

 信康の妻は、信長の娘・徳姫(五徳)であり、信康にとって信長は姑(しゅうと)に当たる。信康の「信」の字は信長から与えられており、相当近い存在だったのだろう。信康は、信長が武田軍と戦った長篠の戦いに徳川軍の大将として参戦し、多くの軍功を上げている。
 信康がなぜ自害に追い込まれたのか、その要因については諸説あるが、徳姫から信長に遣わされた書状(信康の非器を伝えるもの)に端を発したようである。つまり、家康が信康に自害を言い渡した裏側には、信長がいたということだ。信長は、なぜ貴重な「律音」の信康を自害に追い込んだのか。信長にとって信康は、自分と似たタイプだったからこそ恐れを為したのでは?と想像せざるを得ない。信長といえば、様々な戦略、策略を駆使し、天下統一を成し遂げた人物。同様に「律音」である、黒田長政も幼少期、信長から命を狙われており、「生かしておいては危険だ」という、信長独自の感が働いたのだろうか。

 
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妃萃(本名:油川さゆり)

ひすい

青森県八戸市出身。慶應義塾大学 社会学研究科 教育学専攻 修士課程修了、同研究科 同専攻 後期博士課程在学中。2013年鳥海流・鳥海伯萃より四柱推命の指南を受ける。これまで500人以上を鑑定。多数の弟子を輩出。

元放送局報道記者。フリーアナウンサーとして、BS11の番組にレギュラー出演しているほか、ナレーターや司会として活動中。日本の歴史、伝統芸能を伝えるため、歴史勉強会、その他イベントを主宰。自身も大和言葉、辞世の句、武田氏と油川氏等について講演活動を行う。合同会社真己、共同代表。また、2016年6月から「カミムスヒ」というソングユニットで歌手活動を開始。手話検定3級、ホームヘルパー、視覚障害者ガイドヘルパーの資格を持ち、社会福祉活動に積極的に携わる。


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