井口資仁が監督を引き受ける際「どうしても欲しい」と直訴した人物
井口資仁監督に聞く。Q12 新生ロッテのためにまず着手したことは何ですか?
二軍監督としてぜったいに来て欲しかった同級生
監督就任のオファーを受けた際、球団からチームつくりに関して「自分色に染めていい」という言葉をもらっていたので、チーム首脳陣の人選は、かなり僕の希望が反映されています。何年か前から「もし自分が監督をやるんだったら、こういう人とやりたいな」と思っていた人に声を掛けました。
球団との話し合いの中では、チームとしての今後のビジョンについて、球団から「選手の育成ももっとしっかりやっていきたい」という意見ももらいました。僕自身もその必要性を痛感していたので、「ぜひ、取り組ませてください」と応じたわけですが、そこで僕の出した第一の条件というか希望が、今季から二軍監督を務めてもらう今岡真訪(いまおか・まこと)の招聘です。
同い年であり、ともに大学生としてアトランタ五輪に出場した仲でもある彼は、僕が野球界で最も信頼を置く人物。自分が監督になるのだったら、絶対に欲しい人材なのだと、球団に伝えました。
現在のマリーンズにレギュラーを約束された選手はほとんどいません。現時点で僕が、「アクシデントさえなければポジションを任せよう」と想定しているのは、内野手では鈴木大地くらい。どの選手にもレギュラーを狙うチャンスがある状況です。
そういうチーム事情に、一軍と二軍の指導法を一貫するという目的も重なり、昨年の秋季キャンプは、一軍と二軍の枠を撤廃して行いました。そして、2月1日からの春季キャンプも、同様のスタイルでスタートする予定です。
ただ、キャンプの日程が進み、オープン戦が始まり開幕が近づけば当然、一軍と二軍の振り分けが進むことになります。そして、一軍と二軍の枠が完成した段階……それはおそらくファームの開幕の時期になると思いますけど、その時に両者には明確な差をつけるつもりです。
一言でまとめると、二軍を、選手たちが「ここにはいたくない」と心から思う場所にします。
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