平昌五輪の前に読んでおきたい ウィンタースポーツの新名著3選
【旅する書棚。④】さまざまな旅先に持っていきたい本を毎回3冊ずつ紹介。
かつて寺山修司は「書を捨てよ町へ出よう」と言ったけど、本がスマホにその座を取って代わられた今こそ、僕らはあえてこう訴えたい。「書を持って旅に出よう」。男の旅には、相棒のような一冊が必要だ。さまざまな旅先に持っていきたい、そして読むだけで旅の気分が味わえる3選。
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白銀の世界に夢を見た男たちの
姿を描いた、記録と記憶の3冊。
趣味として滑る人、仕事として人生を懸ける人。
同じスキーヤーやボーダーでも思いはさまざま。
そんな三者三様のゲレンデ風景を紹介。
雪山を滑る人
-Gliders of The Snow Mountains-
渡辺洋一 著
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実業之日本社刊 5,250円
雪原の静寂と人の躍動が生み出す美の世界
スキーやテレマークスキー、スノーボードの滑走写真の第一人者が、自らの住む北海道ニセコを始め、世界各地で様々な「雪山を滑る人」を撮影。アートディレクターに町口 寛氏を迎え、雪山と人をスタイリッシュに、ときに幻想的に描き出した意欲作。
NO SNOWBOARDING NO LIFE
スノーボードがくれた命
荒井daze善正 著
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トランスワールドジャパン刊 1,365円
奇跡を信じず、必然を生きた男の復活劇
順風満帆な人生を送っていたスノーボーダー、ダゼを突然の病が襲う。100万人に1人が発症するという難病と闘い、見事シーンに帰ってきた彼の軌跡を追いかける。ボードに懸ける思い、そして仲間の大切さ。読むものの価値観を揺さぶる感涙の一冊。
ちゃれんじ?
東野圭吾 著
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KADOKAWA刊 540円
人気ミステリー作家、スノボにハマる。
一旦ゲレンデに出ると担当編集からの連絡もそっちのけで熱中する、自称「おっさんスノーボーダー」な著者が綴る体験記エッセイ。スノボ以外にも、カーリング、ワールドカップ観戦など、さまざまな初モノに「ちゃれんじ」する姿に爆笑、そして感動!
今週末はバッグに本を詰めて、ふらり旅に出かけてみては?