上原浩治に聞く Q.1 上原浩治さん!
「2015年の印象的な出来事5」を教えて下さい!
メジャーで活躍する上原投手が気になった日本のあの”選手”の動向とは……?
――その怪我の具合はもう問題ないですか。
それはもう全然大丈夫です。
――当たった瞬間すごい音がテレビからでも伝わってきました。
確かに、音だけはすごかったです(笑)。でも一応、ファーストまで投げられたので、そのときは骨折するほどの怪我だとはまったく思っていませんでした。ただ、投げたときにボールがちょっと抜けたから、「ちょっとなんか違うな」というのは思ったかな。
それでもしびれたのかな、くらいなものでしたね。結局怪我をしていたわけですから、本能でできちゃうんでしょうね。手が出るっていうのも、投げられるのも。
でも、いまは手首の不安もないのでしっかりやっていきたいと思います。
アメリカから高橋由伸にかけた電話
――高橋由伸さんの監督就任を最初にあげられました。はじめて聞いたときはどう感じられましたか?
いやもうとにかく「大丈夫なんかな?」って。その報道があったとき僕はアメリカにいたんで、電話で話をしたんですけど、もう「大丈夫か? 本当に大丈夫か?」しか言わなかったですね、僕は。
あとは、本当に現役をやめていいのかということ。アメリカにいるんでプレーはそんなに見る機会がないんですけど、まだまだやれそうでしたから。同世代(ふたりとも1975年4月3日生まれ)としてもう少しやってほしいという気持ちがあったのは確かでした。
それにいきなり監督って言われてもね、それは相当大変なことじゃないですか。比べるのは失礼かもしれないですけど、アメリカでは下積みがあって、そこからようやく監督になる。そういうことをメジャーで見てきた上で、下積みや勉強をする時間もなくいきなり監督ですから、大丈夫かなあ……と。
でも、最後は「おめでとうでいいんだよな?」って言って電話を切りましたよ。あ、あと「コーチ陣はどうするの?」ということも話をしたかな。監督にとって自分を支えてくれるコーチたちをどうやって構成していくかはすごく大事なので。
ただ残念ながら、高橋監督から僕へのコーチ要請はなかったけどね(笑)。
――(笑)。最後にあげられた賭博に関してはどう感じられましたか?
最初にも言いましたけど、とにかく僕がプロ野球選手になってから、そんな報道が出たことは一度もありませんでしたから、聞いた時はこれは大変なニュースだな、と。
「金はグラウンドに落ちている」じゃないですけど、僕らはそれを拾うために必死に努力しなければいけないわけです。お金を稼ぐ場所というのはグラウンドでなければならない。
だからそれは残念なニュースですよね。これ以上、関わった選手が増えないことを願うだけです。
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