スーツと時計はTPOに合わせる。【大人の時計作法入門(3)】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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スーツと時計はTPOに合わせる。【大人の時計作法入門(3)】

「なりたい自分になる」一本を持つということ。それこそが、大人の時計作法。

大人になるということは、見られる、ということ。
つまり、見られる、ということに備える武器を、僕たちはこれからのステージで身につけていかなければならない。大人であることの証明、きっとそれを先人たちは「作法」と、名付けたのであろう。置かれた場所において、ふさわしい振る舞い、相応しい時計を身につけられる大人になりたい。
そんな男のための、大人の時計作法入門。

程よいカジュアルさを醸す白のストライプシャツに対し、大人びた表情の三針はコントラストになるようで、実は不思議と落ち着きつつ、その味な風合いに一筋縄ではいかないこだわりを滲ませる。

スーツと時計はTPOに合わせる。

 今日は大切な商談。ならば、精悍で頼りがいある人に見えるよう、スーツはネイビーにしよう。そしてシャツはシャープさのあるストライプ、となればタイは爽やかなブルーを。そんな風に、シーンや人、立場などを考慮してVゾーンを選ぶのが、TPOに合わせるということ。でも、時計となると愛用の1本を常に着けているという人が少なくない気がする。スーツは着用するアイテムが基本一様。それだけに、その人となりは小物にこそ表れる。つまり、出来るビジネスマンを目指すのなら、時計選びにも抜かりは禁物というわけだ。

スーツに合わせ、時計のダイヤルもネイビーをチョイス。ビジネスシーンにおけるクロノグラフは仕事だけではない、身につける者が備えるバックボーンも匂わせてくれるキラーアイテム。品のあるものを選びたい。

 そうなると、パーティに招かれたのならエレガントな1本を、プレゼンならクラス感のにじむものを、といった具合にTPOに合わせて使い分けるだけのバリエーションを揃えておくのが理想だ。実は時計は、名刺交換やメモを取る際、資料を手渡す際など、意外と目に付きやすいアイテムだ。どんなにスマホでこと足りるようになったとしても、いまだビジネスマンスーツを語る際に時計が欠かせないアイテムであることは、つまりそういうこと。センスの良さは、細部にこそ表れるのだ。

 

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