世界と比べてみた! 日本のお風呂文化のスゴイところ、変なところ
日本の常識は世界の非常識!? なるほど! ザ・世界のお風呂
――湯船に入る習慣ってあるの? 日本に来て、それは慣れた?
カダカ:私の母国には菖蒲とかハーブを入れたお風呂もあるよ。
トーマス:今、住んでいるウチのマンションでは湯船は使わない。だって狭いんだもん。リラックスのために、お湯に浸かりたいけれど、ボク、脚長いからさ(笑)。
ミカイル:湯船に水をいっぱいためる時間がもったいない。ねぇ、温泉のお湯って、すごく熱いよね? 入れる?
メクダシ:なんであんなに熱いの! オレは玉子じゃなーい、って叫んじゃうほど熱い(笑)。
――自国の入浴スタイルは? 朝、夜、どっちに入るの?
カダカ:ネパール人は大抵、朝に入る。仕事の前にお寺に行ってお祈りをするから清めておかないとね。湯には浸からずシャワーで。でも土日はゆっくりと寝る前に。ハーブオイルでマッサージして、クミンとかスパイスも使って全身のアーユルヴェーダをね。
メクダシ:へぇ、さすが! 僕は朝、出かける前にシャワーだな。歯を磨いたり、顔を洗うのと同じようにササっと。ボクの親父も朝だったけれど、大工さんをやっていたオジさんは夜だった。ほら、肉体労働して汗かくからさ。
ミカイル:ナイジェリア人は、朝、シャワーを浴びて、夜も浴びる。休日は昼間も浴びる(笑)。
トーマス:暑いもんねぇ。ボクも朝と夜かな。時間があるときはシャワーのあとサウナに入って、そのあと冷たい水に入る。
――石鹸とかシャンプーは日本製と違う?
メクダシ:中東はオリーブ油入りね。ニオイを隠してくれる。
カダカ:ネパールはハーブのニムという石鹸が人気。あとはモロヘイヤみたいな草とか、栗とか。
トーマス:ナッツみたいなので洗ったりも。髪にいいというタールのシャンプーも人気だったよ。
ミカイル:レモンとかフレーバーがあるのを使っていたな。
――日本のお風呂、好き?
カダカ:シャワーだけでもお風呂に入るっていうのが不思議だけれど…好き(笑)。
全員:うん、大好き!
〈雑誌『一個人』2018年2月号より構成〉
- 1
- 2