皆既月食の夜にぜひ読みたい「宇宙」を巡る3つの話。
【旅する書棚。②】さまざまな旅先に持っていきたい本を毎回3冊ずつ紹介。
かつて寺山修司は「書を捨てよ町へ出よう」と言ったけど、本がスマホにその座を取って代わられた今こそ、僕らはあえてこう訴えたい。「書を持って旅に出よう」。男の旅には、相棒のような一冊が必要だ。さまざまな旅先に持っていきたい、そして読むだけで旅の気分が味わえる3選。
いつもの星空から宇宙の神秘まで
天体の魅力をもっと知るための3冊
冬の空は空気が澄んで、星がよく見える季節。
もしかしたら都会でも満点の星空が見えるかも。
いつもの帰り道、たまには夜空を見上げて見ては?
『FULL MOON』
マイケル・ライト(原著)、桧垣嗣子(訳)
NASAの保管庫から発見された人類の奇跡
人類初の月面着陸を果たしたアポロ計画。当時、宇宙飛行士により高級写真機で撮影された未公開写真3万2000点の中から129点を厳選収録。打ち上げから着陸、月面活動、そして地球への帰還と、40年経っても色褪せない奇跡の瞬間がここに。新潮社刊
『ぼくはいつも星空を眺めていた
ー裏庭の天体観測所ー』
チャールズ・レアード・カリア(著)、北澤和彦(訳)
自宅の庭に観測所を建てた著者の天体愛
幼い頃から星に興味を抱き、天体望遠鏡を覗いていた少年。やがて大人になり多忙な日々をおくる中で天体への関心を失いかけていた彼は、あの9.11の衝撃を機に再び星空への興味を取り戻していく。星や宇宙の蘊蓄とあふれる愛に満ちたエッセイ。ソフトバンク クリエティブ刊
『星空の歩き方』
ー夜空に秘められた物語を探す、とっておきのヒントー
林 完次
星空の身近で新しい楽しみ方、教えます。
数多くの作品を発表している天体写真家の著者が、月の満ち欠けや桜満開の夜空、たそがれの一番星など、普段の生活の中で見られる美しい夜空の風景を写真とエッセイで綴る。本格的な天体ガイドは敷居が高いという天文ビギナーにもオススメ。講談社刊
今週末はバッグに本を詰めて、ふらり旅に出かけてみては?