嫌なことを続けるのに意味はある? フィギュアスケートが嫌いだった織田信成の答え
織田信成さん2月毎日更新 Q3.子どもには、嫌なことでもやらせるべき?
――織田さんの場合は、ずっとやり続けてきたことが好きになり、最終的に仕事にすることができたということですね。
はい。ただ、途中でダメになってしまう可能性も十分ありました。そう考えると、無理にひとつのことを続けさせることを、親は躊躇してしまうこともあると思います。
でも、ひとつのことをコツコツとやり続けることは、たとえその道が閉ざされたとしても、必ず人生の何かに役立つと思います。いい結果が出なくとも、いい自分には必ず巡り会えるという気がしていて。今プロとしてショーに出させていただいたり、テレビなどに出させていただけているのも、はじめは嫌だったフィギュアスケートをやり続けてきたおかげですから。
――なるほど、成果の現れ方はひと通りではないということですね。
だから、子どもの頃に嫌でも続けさせた母の気持ちが、今すごくわかるんです。すべてにおいて、何が何でも無理矢理させることが良いというわけではありませんが、何かひとつはやりたくないことでも我慢して続けるということをさせた方がいいんじゃないかなと。そうすると、思ってもみなかった素晴らしい道がいつしか開けるんだよということを、今の子どもたちにも教えてあげたいですね。
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2018年、平昌オリンピックの年に氷上のお殿様こと織田信成が、自身の、波乱万丈のスケーター時代など体験を交えながら、フィギュアスケートの魅力を皆さんにお伝えします。また、指導者であり解説者である厳しい視点は保ちつつ、初心者にこそわかりやすい、平昌オリンピックの見どころなどを解説。逆境でこそその強さと美を発揮してきた羽生結弦選手への思い、戦友・浅田真央さんへのメッセージ、松岡修造さんとの熱血対談も必読!