織田信成、指導者としての覚悟「生徒の人生もあずかっているという思いで」
織田信成さん2月毎日更新 Q6.指導者として、未熟な点や反省点はありますか?
プロフィギュアスケーターであり指導者でもある織田信成さん。指導をする中で気づいた、人に教えることの難しさとは。
「心に火をつけてあげる」ことの困難さ
――織田さんは現在指導者として、幼稚園児から大学生まで幅広い層を教えてらっしゃると思いますが、指導で一番苦労していること、難しく感じることは何でしょうか。
そうですね、言い表しづらいんですけど……子どもたちの中には、何度練習しても出来なかった時、途中で諦めてしまう子がいるんです。大事なのはそこからどう動くかで、諦めたらもちろんそこで終わり。ダメだったらもう一回練習し直して、さらにチャレンジするということを繰り返すしかないんです。
ただ、一生懸命頑張っていた子が何度やってもできなくて、でも結局諦めずに「また次頑張ろう」と思う瞬間に、心に火をつけてあげるのが、すごく難しいんです。
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2018年、平昌オリンピックの年に氷上のお殿様こと織田信成が、自身の、波乱万丈のスケーター時代など体験を交えながら、フィギュアスケートの魅力を皆さんにお伝えします。また、指導者であり解説者である厳しい視点は保ちつつ、初心者にこそわかりやすい、平昌オリンピックの見どころなどを解説。逆境でこそその強さと美を発揮してきた羽生結弦選手への思い、戦友・浅田真央さんへのメッセージ、松岡修造さんとの熱血対談も必読!