フィギュア織田信成、バンクーバー五輪を振り返って「SPの記憶ない」 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

フィギュア織田信成、バンクーバー五輪を振り返って「SPの記憶ない」

織田信成さん2月毎日更新 Q12.オリンピックに出場した時、どんな思いでしたか?

バンクーバーオリンピックへの出場経験を持つフィギュアスケートの織田信成さん。最高峰の舞台で感じた独特の重圧とは?

オリンピックはプレッシャーも特別

――これまでの競技大会で、最も印象に残っているのはどの大会ですか?

 

 スポーツ選手にとって、やはり最高峰の舞台はオリンピックです。出場が決まった時は、やっと夢が叶ったという思いでした。子どもの頃から目指してきていましたからね。それに、母の夢が僕をオリンピックに出場させることだったので、親孝行できたかなという喜びもありましたね。
 まぁ、結果としては靴紐が切れてしまったりと散々でしたが……、それでも自身のキャリアの中で最も印象に残っている大会は何かと聞かれたら、オリンピックと答えます。

――喜びとともに、プレッシャーはありませんでしたか?

 喜びが大きかった分、同じようにプレッシャーもすごかったです。まず、日の丸を背負うことが、こんなにも重く苦しいものだとは想像もしていませんでした。国を代表して行くわけですからね。こんなことを言うと怒られるかもしれませんが、他のどんな世界大会でも感じたことのないプレッシャーでした。それほどオリンピックの緊張感やプレッシャーは、特別なものがあるんです。

 
次のページショートプログラムの記憶がない

KEYWORDS:

 \大好評発売中! 現在4刷/

織田信成・著フィギュアほど泣けるスポーツはない!

 2018年、平昌オリンピックの年に氷上のお殿様こと織田信成が、自身の、波乱万丈のスケーター時代など体験を交えながら、フィギュアスケートの魅力を皆さんにお伝えします。また、指導者であり解説者である厳しい視点は保ちつつ、初心者にこそわかりやすい、平昌オリンピックの見どころなどを解説。逆境でこそその強さと美を発揮してきた羽生結弦選手への思い、戦友・浅田真央さんへのメッセージ、松岡修造さんとの熱血対談も必読!

オススメ記事

織田 信成

おだ のぶなり

1987年生まれ。大阪府出身。高校3年時に世界ジュニア選手権で優勝を果たし、注目を集める。シニアデビューを果たした翌シーズン、トリノオリンピックの代表候補となるが、惜しくも選外に。2010年バンクーバーで初の五輪出場を果たす。2014年ソチ五輪出場をかけた全日本選手権で総合4位に終わり、五輪出場を逃すと同時に引退を表明。現在は関西大学アイススケート部監督を務めながら、解説者、プロフィギュアスケーター、タレントなどとして多彩に活躍中。


この著者の記事一覧

RELATED BOOKS -関連書籍-

フィギュアほど泣けるスポーツはない!
フィギュアほど泣けるスポーツはない!
  • 織田 信成
  • 2018.01.25