NBAに電撃復帰したMJ。その足元にはAJ10があった。【エアジョーダン秘史(10)】
1985年の1stモデルから今なお続くレジェンドバッシュのヒストリー。
新たなミッドソール素材としてファイロンを初採用
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写真を拡大 '95年発売のオリジナルと、'05年発売の復刻を比較。
ファーストモデルの「白×黒×銀」だけは、つま先に補強パーツがついている。しかし、この仕様にMJがクレームをつけたため、次のモデルからはこの補強パーツが省かれることになった。このモデルでは、インナーにハラチフィットは採用されず、シューレースホールの間をゴムベルトで結ぶことでフィット感を高めている。また、PU(ポリウレタン)に代わってファイロンがミッドソールに採用されるようになったのも、AJ10からだ。
復帰後のMJが履いたのは2カラー
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写真を拡大 初復刻は'05年。オリジナルからちょうど10年の節目での発売だった。
復帰後のMJは、レギュラーシーズンで「白×赤」のシカゴ限定、プレーオフでは「黒×グレー」のAJ10を履いた。そのほかの選手では、スーパーソニックスのケンドール・ギルはシアトル、マジックのニック・アンダーソンはオーランドといったように、それぞれのチームがある都市の限定カラーを履いている。ちなみに、ファーストカラーの「白×黒×銀」は、レトロ版になると他のモデルと同じようにつま先の補強パーツなしでリリースされた。
*参考文献『スニーカーJack Premium「まるごと1冊エアジョーダン23周年』(小社刊)
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