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超魔術「自毛植毛」を経験したMr.マリックの頭部に奇跡は起こるのか

植毛の進化論「薄毛は隠すから治す時代」へ 〜自分に合った治療法の見つけかた〜

自毛植毛


「隠す・誤魔化す」ではない根本的な薄毛治療として市民権を得てきた「自毛植毛」は、コロナ禍においても施術者が増えているという。そんな中、意外な人物も自毛植毛を体験していた。超魔術師Mr.マリック、その人である。
なぜ自毛植毛に至ったのか。そして、術後2週間を経た今、何を想うのか。
トレードマークの黒いスーツとサングラスで取材現場にあらわれたマリック氏に話を聞いた。


■50歳を過ぎた頃から気になりだした抜け毛

「キテます…ハンドパワーです」
 90年頃、突如としてメディアに登場し、またたく間にお茶の間を席巻した超魔術師・Mr.マリック氏(※以下「マリック氏」)。当時の神秘的な長髪は短くカットされ、ハイライトを入れたスタイリッシュな髪型へと変化している。一見する限り、髪の悩みとは無縁に思えるのだが…マリック氏は自身の髪に対してどのような想いを抱いていたのだろうか。

「人に見られる仕事ですから、どちらか言えば髪には気を使っていました。家系的にも問題はなく、自分が髪の毛で悩むとは思っていなかったのですが、50歳を過ぎた頃から頭頂部の抜け毛が気になり出しはじめました。朝、枕元に落ちている髪の毛が増えているのを見ては『キテるな…』と、不安になったことを覚えています」(マリック氏 ※以下同)

 それからのマリック氏は多くの薄毛難民たちと同じ道をたどることになる。いわゆる育毛剤を購入し、やがて投薬治療も行うようになっていくのだが、思ったような効果は実感できなかったという。しかし、多くの人前でショーをこなさなければならない。

ステージ中はパウダーでなんとか誤魔化せる。でも、根本的な解決法ではないし、4K8K時代では限界がありますよね。それに…効果を感じることができない育毛剤や薬を使い続けることは大きなストレスでしたし、その費用も無視できない問題でした」

自毛植毛
超魔術をもってしても解決できない髪の悩みについて語ってくれたマリック氏

 

 薄毛治療において重要なのが「コストと時間」への意識だ。つまり、治療コストは初期費用ではなくランニングコストで考えるべきであり、もし効果がなかった場合、その間にも薄毛が進行してしまうということを理解しておく必要がある。
 マリック氏も「このままではダメだ」と感じていたが、根本的な解決法は見つからなかった。それでも、あらゆる治療法を探し続けていたという。いきつけの美容院で、担当スタイリストから聞いた日本未上陸の最先端エクステンションなども試してみたが、最終的には満足できるものではなかった。
 そんな時、旧知の医師から自毛植毛に関する最新情報を聞いたのだとか。

 

■薄毛治療の超魔術「自毛植毛」との出会い

「自毛植毛については、昔、雑誌かなにかで見て知ってはいました。たしかに後頭部が薄い人は見たことがない…理論も納得です。しかし、それこそ『マジック』のような印象でした。年齢も含めて自分にはあまり関係がないと思っていたのです」

 砂漠に木が生えるような話…髪に関しては半分あきらめていたと語るマリック氏だったが、前述の医師から自毛植毛について「いまの技術はすごい。年齢も関係ないし痛みもない。それに、自毛植毛に関しては日本でトップレベルの医師を紹介できる」といった話を聞くうちに、少しづつ興味と希望が湧いてきたという。
 この「トップレベルの医師」とは、本メディアでも再三登場していただいた「親和クリニック」総院長・音田正光氏(※以下「音田氏」)のこと。高い生着率や移植のスピードなど、自毛植毛において数々の技術的なブレイクスルーを果たした業界の第一人者である。

「それでも『手術』ですから、やはり不安はありました。私は痛いのも苦手ですし。だから、音田先生とのカウンセリングでは、率直に聞きました。『痛みはどうですか?』『70歳を過ぎてますが、本当に生えるんですか?』と」

自毛植毛
カウンセリングでは音田氏(写真・右)へ率直な不安や疑問をぶつけたという

 

 これに対して音田氏は「大丈夫です」と即答したという。これがマリック氏の不安を払拭し、大きな決断をもたらした。
 音田氏は、80歳を過ぎた方への移植経験もあり、数え切れないほどの施術を通し、自毛植毛に対する患者の不安も理解している。だからこそ自信を持って、安心感を与えることができるのだろう。

 かくして、マジック界と自毛植毛界の巨匠が向き合うことになった。

 

次のページ不安だった術前術中、そして術後についての本音

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音田先生が総院長を務める「親和クリニック」
公式HPはこちらから

自毛植毛

『植毛の進化論! 本気で薄毛に向き合う人が読む本』/著◉音田正光

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音田 正光

おんだ まさみつ

医学博士

医学博士。親和クリニック総院長。医療法人社団三幸音和会理事長。
大学を卒業後、一般外科、消化管外科、乳腺内分泌外科の臨床および分子生物学、腫瘍学の研究に従事したのち植毛手術を開始。10数年間で、前半の約5年間はFUSS手術をメインに執刀。症例数は1000例超、その後はFUE手術を行い症例数は約3000例に上る。平成20年、採取に動力パンチを用いたFUE手術に関する論文を執筆し、この分野の先駆的報告となった。
得意な自毛植毛手術はハイスピードメガセッション、Super Dense Packingによる高密度移植、女性型脱毛症の治療、フェイスリフト傷跡への毛髪移植手術、フェイスリフト後のもみあげ変形修正術。
短時間での大量移植、高密度移植の技術は患者だけではなく国内外の毛髪医療関係者からも絶大な支持を集めている。

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