抜群の交渉力で薩長同盟を成立させた幕末の英雄・坂本龍馬 鑑定で見えた新たな一面
歴史上の人物を四柱推命で鑑定! 第35回 ~坂本龍馬~
歴史上の人物に迫るには様々なアプローチがあるが、ここでは四柱推命(しちゅうすいめい)という手法を用いて、歴史上の人物がどんな性格であり、なぜ成功したのか(失敗したのか)を読み解く。※四柱推命と用語の説明はページの最後をご覧ください。
坂本 龍馬:(1836 – 1867)
生年月日:天保6年11月15日(現行暦:1836年1月3日)
まずは、命式表の中で、自然界での役割を表す重要な場所、日柱の干支を読み解いていく。
○日柱の干支:「庚子」(かのえね)
これは「冬」の「刀」を表す。「刀」は硬く、簡単には折れないように、芯が強く頑固な性格であったのだろう。それも、季節は冬である。冷たく研ぎ澄まされ、さらに強固で鋭い刀がイメージされる。周りの意見に左右されず、正しい!と思ったことに突き進む、強い信念を持っていたことが予想される。「世の人は 我を何とも 言わば言え 我なす事は 我のみぞ知る」坂本龍馬のあまりに有名な句が思い出される。
同様に「庚子」を持つ歴史上の人物として勝海舟が、有名人として、宮藤官九郎や原辰徳がいる。
○勝海舟と似た性格の持ち主!
勝海舟は龍馬同様、日柱の干支に「庚子」を持っている。このように、日柱に同じ干支を持っている者同士を「律音(りっちん)」と言い、似たようなタイプのため、考えや行動が似ていて、気が合う。一緒に仕事をすると、共に一つのことを突きつめるため、大きなことを成すことができる。
勝海舟と坂本龍馬といえば、師弟関係。後に海舟が語った「氷川清話」によると、龍馬が開国論者である海舟を斬るために屋敷を訪れた際、海舟が話した世界情勢と海軍の必要性に龍馬が感服しその場で門人になったということだが(信ぴょう性は定かではない)、初対面から2人に深い繋がりができたのも、お互いに似たタイプであり、分かり合える部分が多かったからだろうか。龍馬の姉、乙女に宛てた手紙に海舟を「日本第一の人物」と紹介し、海軍操練所設立のために共に働いていることを自慢している。一方の海舟は、土佐藩主・山内容堂公に取り成して、龍馬の脱藩が許されている。また、海舟は、龍馬を薩摩藩の西郷隆盛に引き合わせ、これが薩長同盟の足掛かりとなっており、龍馬が海舟と密な関係を続ければ続けるほど、その後の発展に繋がっている。
続いて、通変星、蔵干通変星から龍馬の性格を読み解いていく。通変星、蔵干通変星をわかりやすく円グラフに表すと下記のようになる。
知性…様々な分野の知識が豊富で、何かを学ぶことに喜びを感じる。頭の回転が速く、物事を論理的に捉えることが上手。
行動力…頭で考えるよりも行動で結果を出す。未知の分野に挑戦する意欲が強く、交渉力や営業力を磨けば成功できる。
人脈…さりげない気配りができて誰とでも仲良くなれる。サービス精神が旺盛でコミュニケーション能力も高く人を動かせる。
自立心…他人に依存することなく、自分が信じた道を突き進む強い精神性。リーダーシップを発揮しフリーで活躍できる。
遊び心…楽しいことを企画する等、生活に遊びを取り入れることが自然とできる。芸術面の才能があり、表現力が豊富。