就活戦線異常あり!【最新版!一流ホワイト企業TOP100ランキング】なぜ、子どもをホワイト企業に内定させなければならないのか
◼︎医薬品・医療関係・日用品のホワイト企業
17位:中外製薬(抗がん剤に強み) 22位:マンダム(化粧品) 28位:アステラス製薬(前立腺癌、泌尿器薬に強み) 29位:プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)(シャンプーなど) 34位:第一三共(幅広い医薬品販売) 43位:ライオン(石鹸など) 49位:旭化成メディカル(医療機器) 55位:オルビス(化粧品) 59位:日本新薬(泌尿器、血液内科に強み)
製薬会社は平均年収が1000万円を優に超える会社が多いため、今年も多くランクインしている。また、人工呼吸器を含めた医療機器もこのコロナ禍で業績を伸ばし、ランクイン。その他、日用品はコロナ禍でも底堅い需要があるため、複数社がランクインした。製薬会社は大手企業だと非常に忙しいが、中堅どころだと待遇がとても良い上に残業時間もそこまで長くないのでオススメだ(竹内氏)。
◼︎自動車・機械関連のホワイト企業
30位:トヨタ自動車(プリウス、レクサスなど) 66位:ブラザー工業(プリンターなど) 71位:デンソー(自動車部品) 80位:トヨタ車体(トヨタ車の企画・開発・生産) 99位:ヤマハ(楽器製造)
自動車関連企業は今年、コロナで販売数が減ったためランクインする会社が大幅に減った。とはいえ、トヨタ関連はやはり強い。なお、現在において海外市場では自動車はものすごく売れており、むしろ半導体不足という状況なので、業績や人気は急激に回復するだろう。車関係も例年倍率が高い。「なぜ車なのか」「なぜ完成車メーカーor部品メーカーなのか?」「なぜ当社を志望するのか」といったことを面接で聞かれるので、対応できるようにしておこう(竹内氏)。
◼︎化学・セメント・素材関連のホワイト企業
11位:旭化成(化学全般) 63位:帝人(合成繊維) 89位:三菱ガス化学(芳香族化学品)
化学・セメント企業も今年はコロナで産業向けの需要が減ったため、大幅に減った形となった。とはいえ、この業界はホワイト企業が多く、旭化成の平均年収は921万円、帝人は937万円三菱ガス化学は950万円と高待遇の会社が多い。そのぶん倍率は高く、理系学生および大学院生の間で例年熾烈な戦いが行われているので、化学系選考でもしっかりとした対策をしてほしい(竹内氏)。
◼︎マスコミ・広告・メディア関連のホワイト企業
35位:VOYAGE GROUP(ネット広告) 86位:日本テレビ放送網(テレビ)
コロナの影響もあり、従来のマスコミはスポンサーが減ったことから打撃を受け、多くがランキング外となっている。しかし、ネット広告系やネットメディアは伸びており、今後も需要は広がると考えられるため、オススメの業界だ(竹内氏)。
◼︎人材関連のホワイト企業
10位:リクルートマネジメントソリューションズ(研修・人事コンサル) 31位:リクルート(人材サービス) 54位:grooves(人材サービス) 65位:リクルートスタッフィング(人材サービス) 70位:リクルートキャリア(人材サービス)
見てわかる通り、圧倒的にリクルートが強い。コロナで人材紹介の市場は落ち着いてしまったものの、リストラと連動したアウトプレースメントサービスや派遣サービスはむしろ需要が増えている。これ自体は良いこととは言えないが、派遣社員で回す企業が増えているのが現状であると読み取れる(竹内氏)。
◼︎法人向けサービス
36位:イグニション・ポイント(コンサル) 39位:ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ(コンサルティング) 41位:クリエイトラボ(コールセンター・請負) 52位:ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン・インコーポレイテッド(戦略コンサル) 64位:アプコグループジャパン(セールスプロモーション) 87位:ファインドスター(起業家育成) 97位:リブ・コンサルティング(コンサル)
コンサルティングは今年、多くの会社がランクイン。経営の先行きが不安定になるとコンサルの仕事は増えるものだ。コンサルティング会社は全般的に給与は高い傾向にあるし、クライアントに提案をすることが学生からすると「かっこいい」と映るため例年人気で倍率は高い。しかし元コンサル業界の私から言わせてもらえば、コンサルタントとして必要なのはクライアントへの貢献姿勢やいかに価値を提供するかが重要なので、その根本的な考えがないままコンサル業界を受けても基本的には内定しないので注意したい(竹内氏)。
◼︎運輸業界のホワイト企業
47位:エミレーツ航空(空輸) 56位:日本郵船(海運) 90位:フェデラルエクスプレスジャパン(航空貨物輸送) 94位:カタール航空(空輸)
コロナで国際線の需要が蒸発する中、いくつかの外資および海運は今回のランキングに入っている。海運は自動車を新興国や海外に運ぶことが例年多かったが、自動車関連の需要が回復してきたことから、今後も業績は向上すると思われる。とはいえ、空輸や海運はもともと人気で倍率が高い業界なのでしっかりと業界研究と就活対策をしておくことを強く勧める(竹内氏)。
◼︎個人向けサービス・小売・エンタメ
23位:フューチャーブレーン(美容施設) 45位:プリモ・ジャパン(ジュエリー販売) 46位:スターバックスコーヒージャパン(カフェ) 57位:KDDIプリシード(携帯販売) 58位:ミリアルリゾートホテルズ(ディズニーホテルの経営) 73位:ダイナム(パチンコ) 74位:丸井(百貨店・金融) 78位:ビッグローブ(通信の販売) 81位:遊楽(パチンコ) 84位:東京海上日動安心110番(事故対応) 85位:マルハン(パチンコ) 95位:アレフ(びっくりドンキー本部) 98位:任天堂(ゲーム) 100位:明治大学(大学)
主に、小売、ホテル、ゲーム、アミューズメント施設などが該当。巣篭もり需要やテレワークがキーワードとなって業績が上がっている会社が多い。98位の任天堂はまさにその典型。なお、多くのホテルがコロナで苦境を呈しているが、ファンがしっかりといるミリアルリゾートホテルズは今年大幅に順位を上げることとなった。パチンコ会社がランキング上位に目立つが、これは所有している不動産からの賃貸収入や投資先からの配当が多いことがあるだろう。コロナ禍に伴い、本業では収益が悪化しているが、本業以外の収益を各社が確立しており、マルハンは海外で銀行を営んでいるくらいだ。就活生にとっては穴場企業である。
ちなみに、百貨店の丸井がランクインしているのは、収益の大半が自社カードでのリボ払いなどによる金融収入のため、比較的コロナの影響を受けていないためであると考えられる(竹内氏)。
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竹内健登(たけうち・けんと)
東京大学工学部卒。大手一流ホワイト企業の内定請負人。就活塾「ホワイトアカデミー」を創立・経営。これまで800人以上の就活をサポート。塾はホワイト企業内定率100%を誇り、ホワイト企業の内定が出なければ費用を全額返金する返金保証制度が好評。2019年に『子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法』(日経BP刊)を出版し、「親が子育ての集大成である“就活”に臨む際の必読書」、「これができれば本当に一流企業に内定できる」と話題。塾のYouTubeチャンネルではホワイトな業界の紹介や大手企業の倍率、ESの添削を公開するなど塾の就活ノウハウを一部紹介している。
YouTube:就活塾 ホワイトアカデミー