今さら聞けない「ミリタリーウオッチ」の基礎知識
【今さら聞けない腕時計の基礎知識(6)】腕時計を語るうえで欠かせない基礎知識&基礎用語を徹底解説!
一般的には馴染みの薄い専門的な用語が多く、その性能や機能も多岐にわたる深淵な腕時計の世界。そんな腕時計を語るうえで欠かせない基礎知識&基礎用語を徹底解説していくシリーズ。
第6回は「ミリタリーウオッチの基礎知識」。
市場で最もポピュラーな3大ウオッチのうちのひとつ、ミリタリーウオッチの特徴を押さえつつ、その使い方をマスターしよう。
ミリタリーウオッチとは、
視認性の高さに特化した時計のこと。
ミリタリーウオッチとは、戦場において「正確な時間を把握する」ために開発され、現在はそのスペックの一部を引き継いでいるモデルを総称して呼ぶ。武骨でシンプルなデザインが特徴で、ダイバースとは一種異なるタフなイメージが広く愛される理由といえる。
【ミリタリーウオッチの特徴1】
シンプルな3針仕様
時間をすばやく、かつ正確に視認するために、文字盤のデザインは3針となっている。針自体も同様にシンプルなものが使われる。
また、リューズを引くことですぐに秒針を止め、秒針を正確に合わせることができる「ハック機能」を備えているのも特徴だ。由来としては傭兵がミッションを遂行する際、同時に時間を合わせる必要があったためである。
【ミリタリーウオッチの特徴2】
夜光塗料で暗所でも光る
戦場でのミッションは当然、夜間に行われることも多い。そのため、暗所でも文字を見えやすくするように夜光塗料が塗られている。現在では蛍光塗料が使われることが多い。
【ミリタリーウオッチの特徴3】
視認性の高いアラビア文字
文字盤だけでなく、インデックスも視認性の高さを求めるため、アラビア数字が採用されることが多い。これはローマ数字にくらべ、世界的に普及率が高いことも関係している。
近年はその値頃感から、ファッション小物としても取り入れられることが多いミリタリーウオッチ。本格時計の入門編としてはぴったりだ。